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こんにちは、編集長のカワウソです!
「ホームぺージを作っていたら、500 Internal Server Errorと表示されて、画面が見れなくなった」と悩んでいませんか?
500 Internal Server Error(以下500エラー)が発生すると、ホームぺージが表示されなかったり、WordPress(ワードプレス)の管理画面にアクセスできなかったりするので、早急に解決したいところです。
そこで今回は、500エラーが起きる原因と対処法を分かりやすく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- はじめて企業ホームぺージを作る人
- WordPressでホームページを作る人
- 500エラーの原因や解消法を知りたい人
この記事を読めば、500エラーを解消できるとともに、今後発生した場合にも冷静に対処できるようになります。
なお前提として、この記事はWordPressでホームページを作る方向けの内容です。
ほかの手段でホームページを作っている方は、ご留意ください。
それではどうぞ!
500エラーとは?
500エラーとは、ホームページにアクセスしたときに、サーバー内部でエラーが発生していることを示すHTTPステータスコードのことです。
※サーバーについては、以下の記事で詳しく解説しています。
500エラーが発生すると、次のような画面が表示され、ぺージにアクセスできなくなります。
なお、上記の画面はホームぺージで使用しているレンタルサーバーが、弊社『エックスサーバー』であるときの500エラーぺージです。
500エラーぺージは、レンタルサーバーやブラウザなどの環境によって、表示されるメッセージが多少異なります。
- Internal Server Error
- 500 Internal Server Error
- 500 – Internal Server Error
- 500 Error
- HTTP 500
- HTTP 500 – Internal Server Error
HTTPステータスコードとは
そもそもHTTPステータスコードとは、ページにアクセスしたときの「サーバーの反応(処理結果)を表す3桁の数字」のこと。
500以外にも、さまざまなHTTPステータスコードがあり、それぞれ意味も異なります。
とくに300番台〜500番台は、ホームぺージを運営するうえで、目にする機会が多いHTTPステータスコードです。
処理継続HTTP ステータスコード |
意味 |
100〜 | 処理の継続 |
200~ | 処理が成功 |
300~ | リダイレクト(転送) |
400~ | クライアント(Webブラウザ)側のエラー |
500~ | サーバー側のエラー |
以下、代表的なものを紹介します。
HTTPステータスコードの詳細 | 意味(主な原因) |
301 Moved Permanently | 恒久的なリダイレクト |
302 Found | 一時的なリダイレクト |
401 Unauthorized | アクセス制限(Basic認証など)が かかったページの認証に失敗した |
403 Forbidden | ページへのアクセス権限がない |
404 Not Found | アクセスしたページが見つからない |
500 Internal Server Error | サーバー側で内部エラーが発生している |
503 Service Unavailable | サーバー負荷による制限がかかっている |
それでは、今回のテーマである500エラーについて、原因と対処法を詳しく見ていきましょう。
一時的に発生する500エラーの原因と対処法
ここからは500エラーが発生する原因と、その対処法を具体的に解説します。
まず、発生している500エラーが一時的なものかどうかを探りましょう。
- サーバーに障害が発生している
- サーバーに負荷がかかっている
500エラーを改善しようとして、むやみに自社のホームぺージを編集してしまうと、反って事態が複雑化してしまうこともあるので、先に一時的なものかどうかを調べてください。
それではそれぞれ解説します。
サーバーに障害が発生している
サーバーに障害が発生している可能性があります。
お使いのレンタルサーバーの障害情報を確認してみてください。
障害情報が報告されている場合は、復旧するまで待ちましょう。
障害情報が報告されていなかったり、復旧したあとでも500エラーが発生したりする場合は、ほかの原因を探ってください。
弊社『エックスサーバー』の障害・メンテナンス情報はこちらからご確認いただけます。
サーバーに負荷がかかっている
サーバーに負荷がかかったことにより、一時的にリソース制限の対象になっている可能性があります。
レンタルサーバーでは、サーバーに負荷がかかったときに、サーバーもしくはアカウントといった一定の単位を対象として、リソース制限をかけることがあるのです。
サーバーに対する負荷が収まれば、リソースに余裕が生まれることから、500エラーも解消されます。
断続的に発生する500エラーが「サーバーの負荷によるものなのか」を判断するためにも、レンタルサーバーのエラーログを確認してください。
ここでは参考として、弊社『エックスサーバー』でエラーログを確認する方法を解説します。
まず、サーバーパネルにログインしましょう。
次に、アクセス解析のなかにある「エラーログ」をクリックします。
対象のドメインを選択してください。
ダウンロードをクリックします。
ダウンロードしたファイル(例:example.com.error_log)を「メモ帳」などで開きます。
※右クリックして、「プログラムから開く > メモ帳」で開くことが可能です。
エラーログ上に「Resource temporarily unavailable」が表示される場合は、サーバーの負荷が大きいことが原因で500エラーが発生しています。
サーバーに障害が発生していなかったり、負荷がかかっていなかったりする場合は、500エラーが一時的ではなく、継続的に発生する可能性が高いです。
次で紹介する内容を参考に原因を探ってみてください。
継続的に発生する500エラーの原因と対処法
次に、500エラーが継続的に発生する場合の原因と対処法を紹介します。
サーバーに障害が発生していなかったり、負荷がかかっていなかったりする場合は、自社の作業が原因で500エラーが発生している可能性があるのです。
- テーマやプラグインでエラーが発生している
- 「.htaccessファイル」の記述に誤りがある
- サーバーのPHPバージョンが適切でない
- パーミッション設定に誤りがある
- サーバーのディスク容量が不足している
なお、あらかじめ500エラーが発生していなかった頃のバックアップデータがあれば、ローカル(パソコン)にダウンロードしておきましょう。
バックアップデータがあれば、最終的に500エラーの原因が特定できなくても、ひとまず以前の正常な状態に戻せるかもしれません。
カワウソ
レンタルサーバーの「自動バックアップ」機能は、14日間など一定の期間で古いものから順に削除されていくのが一般的です。忘れないうちにダウンロードしておきましょう。
そのほか、原因を追求したり、対処を講じたりするうえで、現時点より事態が複雑化してしまうこともあります。
仮に、今までバックアップを取っていなかったとしても、ひとまず現時点のデータを取得しておきましょう。
弊社『エックスサーバー』のバックアップ方法は、以下から確認できます。
それでは、順に詳しく見ていきましょう。
テーマやプラグインでエラーが発生している
WordPressの「テーマ(デザインテンプレート)」や「プラグイン(拡張機能)」が原因である可能性があります。
たとえば、以下の作業をした直後に500エラーが発生した場合は、その可能性が高いです。
- テーマやプラグインをインストールした
- テーマやプラグインの設定を変更した
- テーマやプラグインをアップデートした
WordPress、テーマ、プラグインなどには相性があります。
とくにプラグインは、WordPressの最新バージョンに対して、未検証のものも少なくありません。
まず、500エラーが発生する直前に使用した、テーマやプラグインを疑ってみましょう。
エラーを解決する手順
まず、WordPressの管理画面にログインできるかを確かめてください。
ログインできる場合は、500エラーが発生する前の状態に戻しましょう。
ここでは、WordPressの管理画面にログインできない場合を想定して、特定のプラグインを強制的に停止する方法を解説します。
なお、サーバーに直接アクセスするための「FTPソフト」、もしくはレンタルサーバーの「ファイルマネージャ」機能が必要です。
初心者の方におすすめなのは、ソフト不要ですぐに使えるファイルマネージャ。
以下、弊社『エックスサーバー』のファイルマネージャを例に解説するので、参考にしてみてください。
ファイルマネージャにログインします。
ファイルマネージャには、「XServerアカウント」や「サーバーパネル」からもアクセス可能です。
ファイル一覧が表示されるので、「対象ドメイン名 > public_html > 対象 WordPressブログ名 > wp-content > plugins」の順にクリックしていきます。
サーバーの種類によってフォルダの構成は微妙に異なってきますが、基本的に「wp-content > plugins」の中にプラグインが入っている構造は同じです。
ログインを妨げている可能性があるプラグインのフォルダを、1回だけクリックします。
上部メニューにある「名前変更」をクリックします。
プラグインのファイル名を別の名前に変更して、変更をクリックします。ファイルの名前は元の名前と違えば何でもOKです。
この手順でプラグインは無効化されます。
ファイルマネージャでファイルの名前を元に戻せば、プラグインを再び管理画面から有効化できます。プラグインを使い続けたいなら、ファイルの名前を元に戻しておきましょう。
なお、テーマも基本的には同じです。
詳しくは、以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
「.htaccessファイル」の記述に誤りがある
「.htaccessファイル」とは、Webサーバーの挙動をディレクトリ(フォルダ)単位で制御するためのファイルのことです。
リダイレクト(転送)をかけるときに、よく用いられます。
たとえば、常時SSL化と言って、httpのアクセスをhttpsに転送するときは、以下のようなコードを「.htaccessファイル」に記述することがありますよ。
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
ただ、追加したコードが間違っていたり、すでに記述されていた内容を誤って削除してしまったりした場合は、500エラーが発生する原因になります。
そのほか、プラグインによっては、「.htaccessファイル」を編集するものもあり、内容によっては500エラーが発生してしまう場合もあるでしょう。
エラーの解消方法
.htaccessファイルにアクセスして、コードの確認や修正をしましょう。
.htaccessファイルには「FTPソフト」、もしくはレンタルサーバーの「ファイルマネージャ」から、アクセス可能です。
そのほか、レンタルサーバーによっては、サーバーパネルから簡単に.htaccessファイルを編集できる場合があります。
初心者の方におすすめなのは、このレンタルサーバーの「.htaccess編集」機能。
.htaccessファイルを間違った場所にアップロードしたり、ほかの重要なファイルを削除したりするリスクがありません。
ここでは、弊社『エックスサーバー』の「.htaccess編集」機能を用いて解説するので、参考にしてみてください。
サーバーパネルにログインします。
ホームぺージのなかにある「.htaccess編集」をクリックしてください。
対象のドメインを選択します。
「.htaccess編集」のタブをクリックすると、コードが表示されるので、コピーしてメモ帳に貼り付けて保存しておきます。
追加したコードにミスがないかを確認しましょう。
また、プラグインによって追加されたと思われるコードがあれば、一旦削除してみます。
編集が済んだら、確認画面へ進むをクリックしてください。
次の画面で内容を再確認したあと、実行するをクリックしましょう。
サーバーのPHPバージョンが適切でない
WordPressやプラグインを最新のバージョンにアップしたときに、サーバー側のPHPのバージョンの古さが原因で、エラーを引き起こしているかもしれません。
どのバージョンが最適なのかは、WordPressの推奨環境を確認してください。
ここでは、弊社『エックスサーバー』でPHPのバージョンを変更する方法を解説します。
エラーを解決する手順
サーバーパネルにログインして、PHPメニュー内の「PHP Ver.切替」をクリックします。
WordPressがインストールされているドメイン名を選び、「選択する」をクリックします。
「変更後のバージョン」を選択して、変更をクリックします。
パーミッション設定に誤りがある
パーミッション設定とは、サーバー上にあるファイルへアクセスする権限を設定できる機能のことです。権限がない場合は、ファイルへのアクセスができません。
変更した覚えがなくても、FTPソフトやファイルマネージャなどで、WordPressの設置サーバーにアクセスした方は注意が必要。なんらかの理由でパーミッションが変更されている可能性があります。
FTPソフトやファイルマネージャで、「/wp-admin/」と「/wp-login.php」のパーミッションを確認してみてください。
初期状態のパーミッションは、以下のとおりです。
/wp-admin/:755
/wp-login.php:644
数字が異なる場合は、変更してみましょう。
ここでは、弊社『エックスサーバー』のファイルマネージャで、パーミッションを変更する手順を解説します。
エラーを解決する手順
ファイルマネージャにログインします。
「対象ドメイン名 > public_html > 対象WordPress名」の順番でダブルクリックします。
「/wp-admin/」と「/wp-login.php」のパーミッション列を確認します。
「/wp-admin/」を選択した状態で、「パーミッション変更」をクリックします。
「パーミッションを数値で指定する」の数字を修正し、変更をクリックします。
同様に、「/wp-login.php」も変更してください。
サーバーのディスク容量が不足している
サーバーのディスク容量が不足していると、500エラーが起きることがあります。
たとえば、バックアップ系のプラグインを使用している場合は、注意が必要です。
定期的に取得しているバックアップデータが、サーバーに蓄積されていくことで、知らぬ間にディスク容量を圧迫しているおそれがあります。
レンタルサーバーのサーバーパネルなどから、ディスク容量に空きがあるかを確認しましょう。
エラーを解決する手順
ディスク容量に空きがない場合は、サーバーから不要なデータを削除してください。
もしくは、契約プランの変更を検討しましょう。
空き容量はレンタルサーバーの管理画面から確認できます。
弊社『エックスサーバー』の場合、サーバーパネルから空き容量を確認することが可能です。
ここでは例として、プラグイン「BackWPup」の自動バックアップデータを、サーバーから削除する方法を解説します。
※「BackWPup」については、以下の記事で紹介しています。
FTPソフトやレンタルサーバーのファイルマネージャなどから、「backwpup-xxxxxx-backups」のフォルダにアクセスします。
※xxxxxxには固有の値が入り、ユーザーごとに異なります。
「ドメイン > public_html > wp-content > uploads > backwpup > backwpup-xxxxxx-backups」
不要なバックアップファイルを削除します。
不安な方は先にローカル(パソコン)にダウンロードしておくのがよいでしょう。
500エラー(Internal Server Error)を解決できない場合の対処法
500エラーがどうしても自己解決できない場合は、専門家への依頼も検討しましょう。
費用はかかるものの、解決できる可能性が高まります。
依頼先としては、「Web制作会社」もしくは「フリーランス」です。
Web制作会社の場合は、豊富な知識とノウハウがあるため、安心して依頼できます。
ただし、Web制作会社によって金額は異なるので、事前の相見積もりと作業範囲の確認は入念に行ってください。
フリーランスに依頼する場合は、「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサイトがおすすめです。
作業依頼を掲載して、複数の応募者のなかから適任者を選んで任せることができます。
金額の設定は依頼者側でできるものの、作業者のスキルレベルに差があるケースも多いため、適任者の選定は慎重に行う必要があるでしょう。
クラウドワークスの場合、仕事カテゴリに「Webサイト修正・更新・機能追加」があり、検索窓から「500」と検索すると、過去の案件を確認できるので参考にしてください。
まとめ
今回の記事では、WordPressでホームぺージを作っている方向けに、500エラー(Internal Server Error)が発生する原因や解消法について解説しました。
- 500エラー(Internal Server Error)とは、サーバー内部のエラーのこと
- 500エラーが発生すると、WordPressの管理画面にアクセスできないこともある
- 500エラーの原因を探る前に、バックアップデータをダウンロードしておく
- WordPressの場合、テーマ、プラグイン、.htaccessなどから原因を探る
- どうしても500エラーを解消できない場合は、専門家に依頼するのも方法の一つ
ぜひこの記事を参考に、500エラーの原因を探ってみてください。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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