【2024年9月5日】記事全体の内容を見直しました。被リンクの効果をメモ書きで追記しています。
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こんにちは、編集長のカワウソです!
「被リンクって何?」と悩んでいませんか?
被リンクとは、分かりやすく言うと、「外部のホームページから自社のホームページに向けられたリンク」のことです。
被リンクはSEO(検索エンジン最適化)にとって重要であるため、これを機に理解を深めましょう。
そこで今回は、被リンクの基礎知識はもちろん、SEOにおける重要性について解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めて企業ホームページを作る人
- SEOに注力したい人
- 被リンクを集めたい人
この記事を読めば、被リンクを増やすための具体策も分かります。
なお、「SEOって何?」という方は、先に以下の記事をご覧いただくと、スムーズです。
それではどうぞ!
被リンクとは
被リンクとは、分かりやすく言うと、「外部のホームページから自社のホームページに向けられたリンク」のことです。
被リンクは、「バックリンク(英:backlink)」と呼ばれることもあります。
なお、被リンクとは逆に、「自社のホームページから外部のホームページに向けたリンク」を「発リンク」と呼ぶので、あわせて覚えておきましょう。
リンクそのものについては、以下の記事で解説しています。
SEOにおける被リンクの重要性と効果
被リンクは、SEOにおいて重要です。
Googleはページ間のリンクを「投票」と解釈し、「価値のあるコンテンツを提供しているページがどれか」を判断するのに利用しています。
ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
(引用:Google「Google が掲げる 10 の事実」)
つまり、被リンク(投票)を受けたページは、Googleに価値があると判断されやすいということです。
SEOとして、検索順位の向上を目指すためにも、被リンクを増やせるようにしましょう。
SEOにおいて被リンクは重要ですが、それだけで検索順位が決まっているわけではありません。上記引用文のとおり、Googleは200以上の基準を設けており、それらを総合的に評価したうえで、検索順位を決めています。
そのほか、被リンクを受けたページは、Googleからクロール(巡回)してもらいやすくなります。新しいコンテンツを追加したり、情報を更新したりした場合に、Googleに気づいてもらいやすくなるでしょう。
被リンクは「質」が重要!自然なリンクを集めよう
被リンクの種類には、大きく分けて以下の2つがあります。
被リンクは「数」よりも、「質」が重要です。
Googleが評価するのは、あくまでも自然なリンク(良いリンク)。
もし、不自然なリンク(悪いリンク)とGoogleに判断されてしまったら、ペナルティを受けるおそれがあります。
そのため、自然なリンクを集められるようにしましょう。
それぞれ詳しく解説します。
自然なリンク(良いリンク)
被リンクにおける「自然なリンク」とは、自社のコンテンツに対して価値を感じたユーザーが、自分の運営するホームページやブログなどで、それを紹介したり、引用したりするために設置したリンクのことです。
以下のようなコンテンツは、ユーザーが価値を感じやすいことから、紹介や引用されるケースが多いと言えます。
専門性が高い記事
特定の業界に関する深い知識を提供する記事のことです。 同じ業界のホームページやブログ運営者が、自分の用意したコンテンツとは別に、より詳細な情報を提供するための補足として、引用することがあります。
高品質なインフォグラフィック
言葉だけでは伝わりにくい情報を絵で表現したり、数字をグラフ化したりした図解のことです。高品質な図解は情報が理解しやすいことから、ユーザーによって引用されることがあります。
研究やアンケート調査などの結果
企業独自の研究や、顧客を対象としたアンケート調査などの結果のことです。 これらはその企業だからこそ提供できるコンテンツであり、他者では用意するのが難しい場合がほとんど。そのため、他のホームぺージやブログ運営者に、紹介や引用されるケースが多いです。
たとえば、以下のデジタルギフトサービス『mafin』のブログ記事をご覧ください。
▲出典:mafin「商用利用可。初心者でも簡単に使える無料のおすすめ画像編集ソフト8選」
この記事では画像編集ソフトがいくつか紹介されており、当メディアの記事が参考にされていることが分かります。
▲出典:mafin「商用利用可。初心者でも簡単に使える無料のおすすめ画像編集ソフト8選」
カワウソ
これは当社が依頼したわけではないため、「自然なリンク」と言えます。
このように、自然な形で被リンクが集まるように、質の高いコンテンツを提供することが理想的です。
不自然なリンク(悪いリンク)
被リンクにおける「不自然なリンク」とは、検索順位を向上する目的で、作為的に作られたリンクのことです。
これには、「リンク購入」や「過剰な相互リンク」などが含まれます。
リンク購入
検索順位の向上を目的として、金銭のやりとりによって、被リンクを獲得すること
過剰な相互リンク
検索順位の向上を目的として、ホームぺージ間同士でお互いにリンクを提供し合う「相互リンク」を過剰に増やすこと
過去のGoogleのシステムでは、これらの不自然なリンクを見極めることができなかったため、SEOとして効果があった時代がありました。
しかし、近年のGoogleのシステムは、不自然なリンクを見極めることが可能です。
もし、Googleに不自然なリンク(リンクスパム)と判断されてしまったら、Googleのポリシーに違反することになり、その結果として自社のホームぺージの検索順位が下落するおそれがあります。
Google のポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。
(中略)
Google は、ウェブページの関連性を判断するための重要な要素としてリンクを使用しています。Google 検索の検索結果ランキングを操作することを目的としたリンクは、リンクスパムと見なされる場合があります。
(引用:Google 検索ヘルプ「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)
なお、他の不自然なリンクについては、上記「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」のなかの「リンクスパム」で紹介されているので、気になる方はチェックしてみてください。
被リンクを増やすためにやっておくべきこと
ここからは、被リンクを増やすためにやっておくべきことを解説します。
(前提)質の高いコンテンツを作る
被リンクを増やす最初のステップは、「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供すること」。
これは被リンクを増やすための特別な方法ではなく、SEOの基本的なアプローチです。
以下のGoogleの「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」で案内されている内容をご覧ください。
SEOとして「魅力的で役立つコンテンツを作成すること」が重要であり、その共通点について言及されていますよ。
検索結果での存在感を高めるには、魅力的で役立つコンテンツを作成することが、このガイドで説明している他のどの方法よりも有効であると考えられます。魅力的で、役に立つコンテンツといっても、その意味は人によって異なりますが、一般的には以下のような点で共通しています。
文章が読みやすく、よく整理されている : 文章をよく練り、わかりやすく自然な言葉を使い、誤字脱字や文法的な誤りをなくします。長い文章は段落や章などに分け、全体を見通せるように見出しを付けてください。
コンテンツに独自性がある : 新規のコンテンツを作成する際は、たとえ一部であっても他人のコンテンツをコピーしないでください。ご自身の知識に基づいて、自分で作成してください。誰かが公開したコンテンツの焼き直しはしないでください。
コンテンツが最新 : 公開済みのコンテンツを確認し、必要なら更新し、的外れになったら削除します。
コンテンツが有用で信頼性が高くユーザーを第一に考えている : 読者から役に立ち信頼できると思われるようなコンテンツを作ってください。たとえば、専門知識や豊富な経験を持つ情報発信者が書いた記事であれば、記事の専門性を理解してもらえます。
(引用:Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」)
前述のとおり、被リンクは自然な形で獲得するのが好ましく、作為的なものは逆効果です。
そのため、結果的に被リンクが増えた状態が好ましいと言えます。
被リンクを増やすことを目的として、作為的な施策を講じないようにしましょう。
なお、以下の記事では、ユーザーにとって有益な記事(コンテンツ)を書くときのポイントを、詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
使いやすいホームページにする
質の高いコンテンツを用意できたら、ホームページの「使いやすさ」にも注目してみましょう。
たとえば、せっかく質の高いコンテンツを用意していても、ホームぺージがスマホでは操作しづらかったり、ページの読み込み速度があまりにも遅かったりすると、ユーザーが他人に共有しづらいです。
これは「料理」と「飲食店」の関係に似ています。
いくら料理が美味しくても、店内が不衛生だったり、提供スピードが遅かったりすると、他人におすすめしづらいですよね。
つまり、「コンテンツの質」と「ホームぺージの使いやすさ」のバランスが取れていることが重要です。
なお、ホームページの使いやすさ(ユーザビリティ)については、以下の記事で詳しく解説しています。
ホームページのスマホ対応や、ページの読み込み速度(サイトスピード)については、以下を参考にしてください。
SNSシェアボタンを設置する
自社のホームページにSNSのシェアボタンを設置しましょう。
これにより、自社のコンテンツがユーザーにシェア(共有)されやすくなります。
たとえば、当メディアでも記事の冒頭や最後に、シェアボタンを設置していますよ。
▼記事の冒頭▼
▼記事の最後▼
ただ、注意点があります。
SNSから被リンクを受けても、SEOとして直接的な効果はありません。
以下、GoogleのJohn Muellerの動画では、以下のように述べられています。
social signals have an impact on organic rankings in google and not directly no so it’s not that there’s any kind of a ranking affect.
their to large part social networks also have a nofollow on the links that they.ソーシャルシグナルは、Googleのオーガニックランキングに直接的な影響を与えるわけではありませんが、影響を及ぼすことがあります。つまり、ランキングに直接的な効果があるわけではないということです。また、ソーシャルネットワークのリンクには、大部分がnofollow属性が設定されています。
(引用:Google Search Central「English Google Webmaster Central office-hours hangout」)
nofollowは、リンク元とリンク先のWebページを関連付けしたくないときや、Googleがリンク先を辿らないようにしたいときに用います。
とはいえ、自社のコンテンツがSNSでシェアされれば、それを見たユーザーが紹介したり、引用したりするかもしれません。
つまり、SNSのシェアがSEOにおいて、間接的に貢献する可能性があるのです。
カワウソ
この観点から言うと、自社のホームぺージの認知度を上げることも、被リンクの獲得には効果的な施策と言えます。
自社のホームぺージの認知度を上げる方法は、以下の記事を参考にしてください。
被リンクを確認する方法(具体的な手順)
ここからは、被リンクを確認する方法を解説します。
被リンクは、無料で使える『Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール) 』で確認可能です。
Google Search Consoleは、Google検索におけるホームページの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ無料サービスです。
被リンクを確認するツールには、他にも『Ahrefs(エイチレフス)』などが有名ですが、費用がかかってしまうため、まずは『Google Search Console』から使用することをおすすめします。
それでは、詳しい手順を見ていきましょう。
まず、「リンク」をクリックしてください。
次に、外部リンクの「詳細」をクリックします。
リンク元のホームぺージのドメインが一覧表示されるので、調べたい行をクリックしましょう。
リンク元のページのURLが表示されるので、調べたい行にマウスを乗せたあと、「新しいタブで開く」をクリックしてください。
リンク元のページがSSL化されていない場合は、通信が暗号化されていないため、アクセスしないようにしましょう。SSL化されていないページは、URLが「https」ではなく「http」から始まるため、判別可能です。
また、外国語のページなど、意図が感じられないリンク元も少なくありません。すべてのリンク元が、第三者評価としての参考になるわけではないので、注意しましょう。
このような第三者評価を参考に、今後のサービス開発やホームページ運営に活かしていくことが可能です。
不自然なリンクが大量についたときの対処法
世の中には、「ネガティブSEO」と言って、評価を下げたいホームページに対して、不自然なリンク(スパムリンクや質の低いリンク)を付与する者もいます。
自社のホームページが外部から不自然なリンクを受けていても、基本的にはGoogleが悪影響を及ぼさないような取り組みを行っているので、概ね心配はいりません。
とはいえ、確実に悪影響を受けないとは言い切れないのも事実です。
以下の、Googleの公式見解をご覧ください。
Google は、第三者サイトでの行為がウェブサイトに悪影響を及ぼすことがないよう、できる限りの取り組みを行っています。それでも場合によっては、他サイトからのリンクがページやサイトの Google での評価に影響を及ぼすことがあります。たとえば、自身または利用する SEO 業者が、Google の品質に関するガイドラインに違反する有料リンクなどのリンク プログラムを利用することで、サイトへの不適切なリンクが作成された場合などです。まず、ウェブからスパム性のリンクや品質の低いリンクをできる限り削除することをおすすめします。
(引用:Google 検索セントラル「サイトへのリンクを否認する」)
クライアントのホームぺージの検索順位を上げるために、サテライトサイト(関連するテーマのホームページ)を作って、被リンクを提供するSEO業者もいます。このような被リンクは、Googleにリンクスパムと判断されるおそれがあるので、注意が必要です。
カワウソ
現在のSEOでは「コンテンツの質」が重要視されていることもあり、被リンクを提供するSEO業者も年々減ってきているように思います。実際に、前職で取引していたSEO業者は、とある日から被リンクの提供をやめましたよ。
もし、不自然なリンクが大量についてしまったときは、『Google Search Console』の「リンク否認ツール」を使って、不自然なリンクを否認できます。
「リンク否認ツールを使用するかどうか」の必要性の判断や、具体的な方法は以下の公式ページを参考にしてください。
(参考:Google 検索セントラル「サイトへのリンクを否認する」)
誤って、自然なリンクを否認しないように注意しましょう。自然なリンクと不自然なリンクの判断がつかない場合は、信頼できるSEO業者に相談することをおすすめします。
被リンクに関するよくある質問
- 自社のホームページ同士のリンクは、被リンクになりますか?
自社のホームページ間でのリンクが、被リンクと見なされるか否かは、「ドメインが同じかどうか」によります。
同じドメイン内のページ同士を結ぶ場合は「内部リンク」となるため、被リンクにはなりません。
一方、異なるドメインを持つホームページ間を結ぶ場合は「外部リンク」となり、被リンクとして扱われます。ただし、SEO効果において、「第三者のホームページからのリンク」と「自社ホームページ間のリンク」が同等の影響を持つとは限りません。
なお、SEO目的でドメインを増やしてリンクを作成することは、リンクスパムとみなされるおそれがあるので、やめましょう。
ビジネスの目的に沿ってホームページを制作し、それらの関係性をユーザーに伝える必要があるときにリンクを結ぶのが、自然です。
- 被リンクを増やすために、他者のホームページ(掲示板など)のコメント欄に自社へのリンクを残す行為はNGですか?
これはリンクスパムになるおそれがあります。
「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」でも案内されているため、一度目を通しておくことをおすすめします。
(参考:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)
- スポンサー活動をしているため、スポンサー先のホームぺージで自社のことが紹介されています。これが不自然なリンクになるおそれはありますか?
Googleは広告やスポンサー活動については、「ウェブ上での通常の経済活動の一環」として認識しています。そのため、「リンクの売買」になる可能性は低いと考えられます。
心配であれば、リンクタグ(aタグ)のrel属性に、「nofollow」や「sponsored」を記述してもらいましょう。
(参考:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」)
まとめ
この記事では、被リンクの基礎知識や、SEOでの重要性について解説しました。
- 被リンクとは、「外部から自社のホームページに向けられたリンク」のこと
- 被リンクはSEOにおいて重要。Googleはページの評価手段として使用している
- 被リンクは「不自然なリンク」ではなく、「自然なリンク」を獲得する
- 不自然なリンクは、「リンクスパム」として検索順位に悪影響を与えるおそれがある
- 被リンクを確認するには、無料の『Google Search Console』がおすすめ
- 被リンクを増やすためには、「質の高いコンテンツ」を用意するのが基本
この記事で解説したとおり、「質の高いコンテンツ」を用意すれば、被リンクの獲得のみならず、SEO全般に良い影響を与えられます。
ユーザーにとって役立つコンテンツが何なのかを考え、価値を与えられるホームページを作っていきましょう。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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