【2024年4月11日更新】参考事例として紹介していたエックスサーバー株式会社のホームページがリニューアルしたので、キャプチャを更新しました。また、記事の理解度が深まるように、関連記事を追加しました。
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こんにちは、編集長のカワウソです!
「ホームぺージとWebサイトの違いって何?」と疑問を感じていませんか?
確かにホームページ制作について調べていると、「Webサイト」という言葉は必ずと言ってよいほど、耳目に触れますよね。
そこで今回は、ホームページの意味はもちろん、Webサイトとの違いを解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 創業準備中の人
- 初めてホームページを作る人
- ホームページとWebサイトの違いを知りたい人
この記事を読めば、コーポレートサイトやサービスサイトなど、いくつかあるホームページの種類も分かります。
種類によって、ホームページの目的も変わるため、あらかじめ知っておくと役に立ちますよ。
それではどうぞ!
ホームページとは
ホームページとは、複数のWebページから構成される一つの集合体のこと。「トップページ」や「会社概要」など、さまざまなWebページのまとまり全体を指してホームページと呼びます。
じつは、一口にホームページと言っても種類はさまざまです
詳しくは、あとの「ホームページの種類7つとそれぞれの目的」で解説します。
ホームページとWebサイトに違いはない
結論、ホームページとWebサイトは、日本(日本語)では同じ意味で認識されています。
一般的に伝わりやすいのはホームページ
『Googleトレンド』『キーワードプランナー』のデータを見る限り、一般的にはWebサイトよりホームページのほうが伝わりやすいと言えるでしょう。
Googleトレンド
特定のキーワードがGoogleでどれだけ検索されているかを調べられるツール。
キーワードプランナー
特定のキーワードがどれだけ検索されているかを調べられるGoogle広告のツール。また、関連するキーワードや広告単価なども調べられます。
まず、以下は『Googleトレンド』の結果です。
画像のとおり、Webサイトよりホームページのほうが圧倒的に検索回数が多いです。
次に、『キーワードプランナー』の結果を見てみます。
『キーワードプランナー』においても、同じくホームページのほうが調べられている結果となりました。
そのため、どちらで伝えるか迷った場合は、Webサイトよりホームページを使いましょう。
カワウソ
以降は補足情報なので、「ホームページの種類7つとそれぞれの目的」の項(見出し)まで、読み飛ばしていただいて構いません。
英語圏でホームページはトップページと認識されている
日本とは異なり、英語圏で「home page」と伝えると、「トップページ」と認識されてしまいます。
以下のとおり、日本のホームページと同じ意味にあたるのは「website」です。
英語圏
website = home page + other (web) pages
日本
ホームページ = トップページ + その他のページ
そのため、英語圏ではwebsiteを使いましょう。
※トップページについては、以下の記事で解説しています。
「Webサイト」「Web」「Webページ」「ブログ」とは
以下では関連する単語として、「Webサイト」「Web」「Webページ」「ブログ」の意味を解説します。
Webサイト
ホームページと同じく、Webサイトとは複数のWebページから構成される一つの集合体です。
たとえば、キャンプ場でテントを張るエリアは「キャンプサイト」と呼ばれます。
このサイトは、「敷地」や「場所」といった意味を持つ英単語の「site(サイト)」からきていますよ。
つまり、「Webページ」が集まった「場所」にあたるため、Webサイトと呼ぶのです。
Web
Webとは、インターネット上で文章や画像など、さまざまな情報を公表、閲覧するためのシステムです。
Webは英語で「クモの巣」。
インターネット上の情報は、次々にたどるように閲覧できるため、「世界中に張りめぐらされたクモの巣」という意味で「WWW(World Wide Web)」と言います。
ちなみに、URL(www.example.com)の「www」とは少し意味が違います。
インターネットが普及して間もない頃は、「Webサーバー(www.example.com)」と他の「メールサーバー(mail.example.com)」などとは分けて運用する必要があり、識別のために「www」が付いていました。
しかし、最近ではサーバーのスペックが改善され、分けて運用する必要がなくなったため、識別用の「www」は必要ありません。
一般的に「www」がない場合(example.com)は、Webサーバーと認識されます。
Webページ
Webページとは、インターネット上で公開されている、文章や画像などの情報が表示される1枚の文書のことです。
主に、「HTML(HyperText Markup Language)」という言語で記述されます。HTMLにはバージョンがあり、最新は「HTML Living Standard」です。
現在公開されている多くのWebページの記述には、HTMLの他にも「CSS」や「JavaScript」といった言語が利用されています。
HTML
Webページの文章構造を伝えるためのマークアップ言語
CSS
Webページのデザインを整えるためのスタイルシート言語
JavaScript
Webページに動きを出すためのプログラミング言語
HTMLやCSSについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ブログ
ブログとは、時系列で情報(コンテンツ)を公開できるWebサイトのこと。
「ホームページの履歴」の意味を持つ「Web log」から派生した言葉と言われています。
ブログという用語は、「Web log」(ホームページの履歴の意味)から派生した言葉であると言われています。
(引用:ブログの仕組み|国民のためのサイバーセキュリティサイト)
たとえば、ブログとホームページでは、発信する情報に違いがありますよ。
ブログ | ホームページ | |
コンテンツ例 |
|
|
ブログは「自社製品に関するノウハウ」や「アンケート結果」など、ユーザーが知りたい情報を発信する媒体として最適。
一方でホームページは、「会社概要」や「企業理念」など、自社が伝えたい情報を網羅的に発信するのに向いています。
ホームページの種類7つとそれぞれの目的
ここからは、ホームページの種類と目的の組み合わせを7つ紹介します。
それぞれの目的を理解すれば、自社に最適なホームページの種類が分かるので、ぜひ参考にしてください。
ホームページの種類 | 目的 |
コーポレートサイト |
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ブランドサイト |
|
サービスサイト |
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ECサイト |
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リクルートサイト (採用サイト) |
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オウンドメディア |
|
LP(ランディングページ) |
|
コーポレートサイト
- 会社のことを知ってもらう
コーポレートサイトとは、会社の情報をメインとしたホームページです。目的として、「会社のことを知ってもらう」ために作ります。
コーポレートサイトは、顧客、取引先、求職者、従業員、投資家など、あらゆるステークホルダー(利害関係者)に閲覧されますよ。
コーポレートサイトに掲載される情報の一例は、以下のとおりです。
- 代表挨拶
- 企業理念
- 会社概要
- 沿革
- 事業内容、サービス概要
- 取扱い商品
- 事業所紹介
- IR情報
- 採用情報
- 個人情報保護方針
- ニュース
- お問い合わせフォーム
以下、弊社エックスサーバー株式会社のコーポレートサイトです。よろしければ参考にしてください。
コーポレートサイトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ブランドサイト
- ブランドのことを知ってもらう
- ブランドの価値や信頼性を伝える
ブランドサイトとは、ブランドの情報をメインとしたホームページです。「ブランドのことを知ってもらう」「ブランドの価値や信頼性を伝える」ために作ります。
文章ではなく、写真や動画などの「ビジュアル」で、ブランドのイメージや空気感を伝えることが多いです。
ブランドごとにホームページを作れば、それぞれに特化した情報を掲載できたり、ターゲットに合わせたデザインを施せたりします。
ブランドサイトに掲載する情報の一例は、以下のとおりです。
- サービスや商品のプロモーションムービー
- サービスや商品が生まれた背景を伝えるストーリーコンテンツ
- ブランドメッセージ
- SDGsなどの取り組み
- 商品の品質に対する取り組み など
これらの情報があれば、ブランドの魅力を最大限に伝えられます。
サービスサイト
- サービスのことを知ってもらう
- サービスを申し込んでもらう
サービスサイトとは、サービスの情報をメインとしたホームページです。「サービスのことを知ってもらう」目的で作ります。
また、場合によっては「サービスを申し込んでもらう」、いわば「受付窓口」としての役割を担います。
サービスサイトに掲載する情報の例は、以下のとおりです。
- 〇〇とは、〇〇の強み
- サービス説明
- 料金
- 導入事例、お客様の声
- セミナー情報
- よくあるご質問
- お問い合わせフォーム
- 資料請求、無料サンプル申し込みフォーム
- お申し込みフォーム
- 利用規約
- 個人情報保護方針
- 企業情報
以下、弊社『エックスサーバー』のサービスサイトです。ぜひ参考にしてください。
エックスサーバー | 高速・安定レンタルサーバー |
XServerビジネス | 法人向けレンタルサーバー |
XServerドメイン | ドメイン名取得サービス |
XServerドライブ | 法人向け高速クラウドストレージサービス |
XServerショップ | ネットショップ作成サービス |
XServer VPS | 圧倒的な性能・圧倒的なコスパVPS |
ブランドサイト同様、商材に合わせてホームページを作れば、より効果的にユーザーにアピールできます。
ECサイト
- 商品を購入してもらう
ECサイトとは、インターネット上で商品を販売するホームページです。ECは英語の「electronic commerce」の略で、「電子商取引」と訳されます。
ECサイトの目的は「商品を購入してもらうこと」です。
以下のような情報が掲載されます。
- 商品カテゴリ
- 商品詳細(写真、カラー、サイズ、価格等)
- ECカート(お買い物かご)機能
- ご利用ガイド
- 会員登録フォーム
- ログイン、マイページ
- よくある質問
- お問い合わせフォーム
- 利用規約
- 個人情報保護方針
- 特定商取引法に基づく表記
- 企業情報
リクルートサイト(採用サイト)
- 人材を獲得する
リクルートサイトとは、採用情報をメインにしたホームページのこと。「人材を獲得する」目的で作り、役割は「人事」です。
コーポレートサイトと分けて作れば、採用に特化したテキストや写真を掲載できるため、自社の情報をより魅力的に伝えられます。
以下、リクルートサイトに掲載する情報の例です。
- 雇用条件(雇用形態、給与、休日・休暇、勤務地など)
- 福利厚生
- 会社の企業理念、ミッション
- 代表メッセージ
- 社員紹介、インタビュー
- 教育制度
- 社内風景
- 応募フォーム
- 個人情報保護方針
自社の想いをホームページ上で正確に伝えられれば、応募者とのギャップを埋められます。
結果として、ミスマッチを減らせることでしょう。
※リクルートサイトの作り方については、以下の記事で解説しています。
弊社『エックスサーバー』のリクルートサイトは以下です。よろしければ参考にしてください。
オウンドメディア
- ユーザーとの接触機会を増やす
- 自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらう
オウンドメディアは広義だと、SNSや広報誌といった「自社が発信するメディア全般」を指し、狭義では「自社ブログ」を意味します。
※ここでは、「狭義のオウンドメディア(自社ブログ)」について解説しますね。
オウンドメディアを作る目的は、「ユーザーとの接触機会を増やすこと」「自社の商品やサービスをユーザーに理解してもらうこと」です。
仮に、公開した記事が検索結果で上位表示されると、オウンドメディアにアクセスするユーザーが増えます。
なかには、オウンドメディアを閲覧したあとに、ホームページにアクセスするユーザーもいるでしょう。
このように、オウンドメディアはホームぺージにユーザーを呼び込むための施策になるのです。
ただ、オウンドメディアは単なる「橋渡し役」ではありません。
オウンドメディアは記事(読み物)を扱う性質上、何かを解説するのに向いています。
たとえば、悩みを持つユーザーは、解決策を求めて検索しますよね。そのとき、ノウハウやアンケート結果などの情報が書かれた記事をユーザーが読めば、悩みを解決することが可能です。
悩みを解決する一手段として、記事のなかで自社の商品やサービスを上手く紹介できれば、購入してもらえる可能性が高まりますよ。
つまり、オウンドメディアには「自社の商品やサービスの価値(何に対して、どう貢献できるのか)」を伝える役目もあるのです。
オウンドメディアについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
LP(ランディングページ)
- Web広告経由のコンバージョン数を最大化させる
LPとは「Landing Page」の略で、「エルピー」と読みます。
広義では「ユーザーが最初に訪れたページ」を指し、狭義は「自社の商品やサービスに対する情報をまとめた単体のページ」のこと。狭義のLPは、Web広告のリンク先に設定することが多いです。
※ここでは、狭義のLPについて解説しますね。
以下、LPの参考例です。
LPを作る目的は、「Web広告経由のコンバージョン数を最大化させること」です。
縦に長いデザインが特徴的で、ユーザーをコンバージョンさせるために必要な情報が、1ページのなかに詰め込まれています。
※コンバージョンについては、以下の記事をご覧ください。
そのため、ユーザーは自ら情報を探し回る必要がありません。ページをスクロールするだけで、必要な情報を取得できます。
また、他のページへのリンクがないため、ユーザーの離脱を抑えることができるメリットも。
その他、LPの特徴やメリット、デメリットについては、以下で詳しく解説しています。
以下、弊社『エックスサーバー』のLPです。よろしければ参考にしてください。
自社に適したホームページを選ぶ3つのポイント
もしかすると「種類が定まらない」「作りたいホームページがいくつもある」といった方もいるかもしれません。
そこで以下では、自社に適したホームページを選ぶポイントを3つ解説します。
会社のステージを考慮する
「ホームページの種類が定まらない……」とお悩みの方は、「会社のステージ」で判断してください。
たとえば、会社のステージが創業期であれば、「コーポレートサイト」がおすすめです。
創業期のビジネスは、顧客や取引先、銀行などに「自社のことを知ってもらう」ところからスタートします。
ひとまず、「名刺」の役割を持つコーポレートサイトがあれば、「自社のことを知ってもらう」目的は果たせるでしょう。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
事業として優先度が高いか
作りたいホームページが複数あるという方は、「事業として優先度が高いか」を考えてください。
単に作りたいだけなのか、作るべきなのかを見極める必要があります。
たとえば、「宅配クリーニング」と呼ばれる無店舗型のクリーニング店を開業するとしましょう。
無店舗型であれば、お客様は来店しません。そのため、受注する主な手段は「営業」、もしくは「ホームページ」です。
前者の場合、何より重要なのは営業力なので、ひとまずコーポレートサイトで事足ります。
しかし、ホームページを主な手段にする場合は、「サービスサイト」が必要でしょう。
以下、宅配クリーニングのサービスサイトに掲載すべき情報の一例です。
- 〇〇とは
自社の強みや選ばれる理由など - サービス&料金
各クリーニングコースや料金の説明 - ご利用ガイド
申し込み手順、引き渡し方法、決済方法などの説明 - よくあるご質問
ユーザーの悩みを解決するためのFAQ - 会員登録
会員登録フォーム、マイページなど - 会社案内
運営会社の情報(社名、電話番号、住所など) - お問い合わせ
お問い合わせフォーム - 利用規約
サービス(サイト)を利用するときの規約事項 - 賠償基準
自社が損害賠償責任を負う場合の基準 - 特定商取引法に基づく表記
消費者の利益を守るために法律で定められた情報 - プライバシーポリシー
個人情報保護方針
上記は主にお客様に向けた情報なので、顧客視点で分かりやすい必要があります。
具体的には、「興味をそそるデザインかどうか」「使いやすい導線設計かどうか」などです。
もし、コーポレートサイトだけで対応しようとすると、伝えたいことが伝わりきらない、どっちつかずのホームページになってしまいます。
予算が限られている場合、コーポレートサイトは名刺程度の内容に抑え、サービスサイトに注力しましょう。
費用対効果が見込めるか
ブランドサイトやリクルートサイトなど、「ビジネス上、マストではないけど作りたい」場合は「費用対効果が見込めるか」に注目してください。
ほとんどの場合、コーポレートサイト、サービスサイト、ECサイト以外はなくても、ビジネスはスタートできます。他のホームページは、確かにないよりかはあったほうがよいです。
しかし、ホームページ制作には時間や費用がかかります。当然、費用対効果が見込めない場合は、作るべきではありません。
たとえば、自社について「多くの人に知ってもらう」目的を達成したいのであれば、オウンドメディアやLPを作らなくても、SNSで代用できます。
SNSの場合、満足のいく集客には時間がかかる可能性はあるものの、無料で利用できて運用が簡単です。高い費用対効果を見込めます。
とくに予算が限られている場合は、ぜひホームページ以外の手段にも着目してください。
まとめ
今回は、ホームページとは何なのか、またWebサイトとの違いなどを解説しました。
- 日本では「ホームページ」と「Webサイト」は同じ意味で捉えられている
- 一般的なのは「Webサイト」ではなく、「ホームページ」
- ホームページにはコーポレートサイトなど、複数の種類が存在する
- 制作するホームページの種類や数に迷ったら、3つのポイントを意識する
それでは素敵なホームページが完成することを祈願しております。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
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