エックスサーバーとXserverビジネスの違いを解説

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こんにちは、編集長のカワウソです!

「エックスサーバーとXserverビジネス、どっちを選べばよいのか分からない……」と悩んでいませんか?

国内シェアNo.1(※)を誇る『エックスサーバー』。
いざ契約しようと思っても、法人向けの『Xserverビジネス』があれば、迷ってしまいますよね。

※2024年5月時点時点、W3Techs 調べ。

そこで今回は、法人のホームページを開設する方向けに、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違いについて、詳しく解説します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • 初めて企業ホームページを作る人
  • レンタルサーバーの契約を検討している人
  • 自社に適したレンタルサーバーを選びたい人

この記事を読めば、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』のどちらを契約すべきか判断できるようになります。

なお、「レンタルサーバーって何?」という方は、先に以下の記事をご覧いただくとスムーズです。

それではどうぞ!

『エックスサーバー』『Xserverビジネス』とは?

まず、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の概要を簡単にご紹介します。

エックスサーバーとは

エックスサーバー

『エックスサーバー』は、国内シェアNo.1のレンタルサーバーです(2024年5月時点、W3Techs 調べ)。

2003年7月よりサービスの提供を開始しており、2023年に20周年を迎えました。

個人の方から官公庁や大企業まで、多くご利用いただいております。

Xserverビジネスとは

Xserverビジネス

『Xserverビジネス』は、『エックスサーバー』を法人向けに特化したサービスです。

2018年5月よりサービスの提供を開始しており、法人のホームページやメールアドレスを運用するのに、最適なサーバーや役立つ機能を備えています。

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』に共通する7つの強み

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違いを知る前に、共通点を知っておいてください。

『エックスサーバー』『Xserverビジネス』の共通点は、主に以下のとおりです。

豊富な運用実績

『エックスサーバー』は、20年以上積み重ねた豊富なノウハウと確かな技術力が評価され、業種や企業規模を問わず、幅広いお客さまから支持されています。

一方、『Xserverビジネス』はサービス提供からまだ6年程度とはいえ、『エックスサーバー』をベースに、法人向けに強化したレンタルサーバーです。

つまり、基盤が同じサービスであるため、確かな実績があることは間違いありません。

自社サービスの合計値として、導入企業数は20万、運用サイト数は150万を超えています。

なお、レンタルサーバーを選ぶとき、実績は重要です。

実績が豊富にあるレンタルサーバーは、トラブルの発生率が低いと言えます。
仮にトラブルが発生しても、多くの経験をもとに迅速に対応してくれるでしょう。

その点、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』はご安心いただけます。

大容量・ハイスペック

『エックスサーバー』『Xserverビジネス』ともに、大容量かつハイスペックなサーバーです。

まず、ディスク容量はどちらの下位プラン(スタンダード)でも300GBが用意されています。

ディスク容量とは

ホームページやメールのデータを保存する場所のことです。ディスク容量が多いほど、保存できるデータ量が増えます。

カワウソ

創業期なら、ホームページおよびメールの運用に300GBあれば十分です。

また、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』は、サーバーもハイスペック。

たとえば、ストレージ(記憶装置)に従来のオールSSDより読み込みが速い「オールNVMe(エヌブイエムイー)」を採用しているなど、一切の妥協がありません。

高性能なレンタルサーバーを契約したい方でも、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』なら、十分に満足していただけます。

高い安定性

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』は、安定性が高いサーバーです。

まず、サーバー機器は、安定稼働の厳格な検証を経た信頼性の高いものを使用しています。

また、お客様のデータは、電源、空調、防火システム完備の国内データセンターで大切に管理しています。

お客様のデータは、国内データセンターで大切に管理しています

つまり、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』には、高い安定性を実現するための環境が整っているのです。

高速なサーバー環境

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』は、どちらも高速なサーバー環境を実現しています。

オールNVMe RAID10構成

従来のSSDより高速なストレージ「NVMe」を採用。また、RAID10構成により、データの高速読み書きと高い耐障害性を実現します。


nginx(エンジンエックス)採用

大量の同時アクセスの処理に最適化され、静的コンテンツの配信に特化したWebサーバー。突発的にアクセスが集中した場合でも、高速かつ安定したホームページの運営が可能です。


Xアクセラレータ Ver.2

エックスサーバー系列だけが提供する高速および安定化の機能です。静的ファイルの表示とPHPプログラムの処理を高速化します。

なお、ホームページの表示があまりにも遅いと、ユーザーが離脱したり、検索エンジンからの評価が落ちたりするおそれがあります。

そのため、レンタルサーバーを選ぶときは、サーバーの速度も重要なポイントです。

サイトスピード(読み込み速度)については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

検索エンジンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

WordPress運用のサポート機能が充実

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』には、WordPress(ワードプレス)の運用をサポートする機能が充実しています。

カワウソ

初めてホームページを作るのであれば、ほとんどの場合、このWordPressを使うことになるでしょう。

具体的に、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』には、以下のWordPress関連機能があります。

WordPress簡単インストール

サーバーパネル(管理画面)から簡単な操作のみで、WordPressをサーバーにインストールできます。


WordPress簡単移行

必要な情報を入力するだけで、他社サーバーで運用中のWordPressを自動的に『エックスサーバー』や『Xserverビジネス』へ移行できます。


WordPressセキュリティ設定

「ログイン試行回数制限」や「国外IPアドレスからのアクセス制限」など、第三者による不正ログインを防ぐ機能が備わっています。

なお、WordPressは人気のCMSということもあり、攻撃されやすいと言われています。
利用者が多いシステムを狙ったほうが、攻撃の当たる確立が上がるためです。

そのため、WordPressは必要最低限のセキュリティ対策を施したうえで利用しましょう。

WordPressはもちろん、ホームページのセキュリティ対策については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

手厚いサポート体制

初心者の方にとくに知っていただきたいのが、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』のサポート体制は手厚いということです。

まず、問い合わせ手段は、電話、メール、チャットと複数あります。

電話 : 平日10:00~18:00
メール : 24時間365日受付
チャット : 平日10:00~18:00

レンタルサーバーのなかには、メールやチャットしか対応していないものもあります。

一方、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』は電話にも対応。
「メールやチャットなど文字を入力するのは苦手……」といった方でも、安心してお問い合わせいただけますよ。

メモ

ユーザー同士で質問や回答ができる「Xserverユーザーコミュニティ」もあります。

独自ドメインが無料

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』は、サーバー契約が有効である限り、独自ドメインが2つ永久無料で使えます。

独自ドメインとは

ドメインはインターネット上の住所のこと。

ドメインは大きく分けると「共有ドメイン」と「独自ドメイン」の2種類があります。
「独自ドメイン」なら自社が希望する文字列のみで構成可能。法人用途では信頼性の高い「独自ドメイン」を使用するのが一般的です。

「独自ドメイン永久無料特典」の対象として、「.com」「.jp」「.co.jp」などの人気のドメインも含まれています

ドメイン 取得条件 おすすめ度
.co.jp 日本に登記している企業が取得できるドメイン ★★★
.com なし ★★
.jp 日本に住所がある方なら誰でも取得できるドメイン ★★

ただし、申請には条件があったり、契約プランによって対象となる独自ドメインが異なったりするため、詳しくは以下からご確認ください。

(参考:エックスサーバー「独自ドメイン永久無料特典」
(参考:Xserverビジネス「独自ドメイン永久無料特典」

『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違い

さて、共通点を知ったあとは、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違いを見ていきましょう。

ここでは、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違いを、以下のポイントから解説します。

ポイント
  • 速度
  • 安定性(信頼性)
  • コスト
  • サポート

速度

前述のとおり、どちらも高速なサーバー環境を整えているものの、『エックスサーバー』のほうが速いです。

というのも、『エックスサーバー』は高速性を追求するサーバー。
速さを追及するために、最新のハードウェアや高速化技術を優先的に導入しています。

たとえば、前述のストレージ「オールNVMe」は、『エックスサーバー』のほうが高速です。

エックスサーバー

従来のオールSSD環境より、読み込み速度が最大約32倍 ※1


Xserverビジネス

従来のオールSSD環境より、読み込み速度が最大約17倍 ※2

※1 計測結果は2024年3月時点、自社調べ。
※2 計測結果は2024年1月時点、自社調べ。

なお、『エックスサーバー』の速度向上に関する取り組み(スペックアップの歴史など)は、以下のページで詳しく解説しています。

ぜひチェックしてみてください。

(参考:エックスサーバー「国内最速サーバーへ」

安定性(信頼性)

『エックスサーバー』が高速性を追求しているのに対し、『Xserverビジネス』は安定性を重視しています。

『Xserverビジネス』は法人向けサービスということもあり、十分に検証および実績のあるハードウェアと機能を導入しているのです。

さらに、『Xserverビジネス』には「SLA(品質保証制度)」があり、サーバー月間稼働率99.99%以上を保証しています。
もし、保証値(99.99%)を下回った場合、月額費用の一部が返金されます。

つまり、簡潔に言えば、高速性追求の『エックスサーバー』、安定性重視の『Xserverビジネス』といった位置づけです。

エックスサーバーは高速性を追求、Xserverビジネスは安定性を重視

コスト

両方とも、高速性と安定性が高いレベルであることを考えれば、『エックスサーバー』のほうが、『Xserverビジネス』よりもコストパフォーマンスが高いです。

詳しくは以下、それぞれの下位プラン(スタンダード)を比較した表をご覧ください。

  エックスサーバー Xserverビジネス
初期費用0円16,500円
月額料金990円~(※)3,762円~(※)
独自ドメイン
永久無料特典の対象
.com
など
.com
.jp
.co.jp
など
※ 36ヶ月契約の場合

『エックスサーバー』は初期費用が不要で、月額料金も990円~とリーズナブルな価格になっています。

一方、『Xserverビジネス』は初期費用がかかるうえ、月額料金は『エックスサーバー』に比べて割高です。

ただし、『Xserverビジネス』なら、「.jp」や「.co.jp」などのドメインも「独自ドメイン永久無料特典」の対象です。

カワウソ

本来「.co.jp」のドメインを取得および維持するには、年間で4,000円程度の費用がかかります。

また、『Xserverビジネス』には『エックスサーバー』にないサービスも含まれます。

詳しくは、次の「サポート」を見ていきましょう。

サポート

『エックスサーバー』よりも価格が高い分、サポートについては『Xserverビジネス』のほうが充実しています。

とくに、『Xserverビジネス』は初心者の方をサポートするサービスが豊富です。

たとえば、『Xserverビジネス』の「ホームページ無料制作サービス」は、必要な情報を入力するだけで、ホームページが完成します。

以下がそのデモサイトです。

デモサイト

「ホームページを作りたいけど時間がない……」「ホームページを自分で作る自信がない……」といったような方に、ぜひご利用いただきたいサービスです。

ただ、あくまでも名刺程度のホームページ。
パンフレットのようにデザイン性が高いホームページを作る予定の方は、Web制作会社への依頼をおすすめします。

(参考:Xserverビジネス「ホームページ無料制作サービス」

そのほか、「設定代行サービス」が無料で使えるのも、『Xserverビジネス』のサポートが優れている点です。

「設定代行サービス」では、サーバーの各種設定をプロ(弊社スタッフ)に依頼できます。
「サーバーなんて使ったことがないから、何をどう設定すればよいのか分からない……」といった方におすすめのサービスです。

以下、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の下位プラン(スタンダード)における、設定代行サービスの比較表をご覧ください。

  エックスサーバー Xserverビジネス
サーバー移転33,000円初回のみ無料
※2回目以降16,500円
CMSインストール5,500円いずれか
毎月3回まで無料(※)
メールアドレス作成5,500円
独自ドメイン設定5,500円
サブドメイン設定5,500円
サーバーのデータ削除11,000円
※ 毎月の無料回数は繰り越されず、月ごとにリセットされます。

このように、『Xserverビジネス』なら、サーバー、ドメイン、ホームページ、メールアドレスがまとめて簡単に揃うので、初心者の方におすすめです。

カワウソ

『Xserverビジネス』は企業にとって、まさにオールインワンのサービスなのです。

詳しくは、それぞれ以下のページからご確認ください。

(参考:エックスサーバー「設定代行サービス」
(参考:Xserverビジネス「設定代行サービス」

結局どっち?『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の選び方

ここまで読んだものの、なかには「結局どっちを選べばよいのか分からない……」と悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。

結論として、法人なら『Xserverビジネス』を基本に考えましょう。

前述のとおり、『Xserverビジネス』は法人用に特化したレンタルサーバーであり、安定性が高いのはもちろん、サポートも充実しています。
サーバー初心者の方でも、『Xserverビジネス』なら安心かつ簡単に、ホームページを運営することが可能です。

企業にとってホームページとメールアドレスは、もはや「なくてはならない存在」ですよね。
そう考えるなら、月額3,762円~の費用も、最低限必要な経費として捉えられるのではないでしょうか。

ただ一方で、次に該当する方は、『エックスサーバー』も選択肢に入ります。

コストパフォーマンスや料金の安さを重視したい

『エックスサーバー』なら、初期費用無料で月額990円~利用できます。サーバーの安定性や、サポートの充実性に対して高いものを求めなければ、『エックスサーバー』でも問題ありません。


(サーバーは)ホームページを設置するスペースとしてだけ使えれば問題ない

『エックスサーバー』は下位プラン(スタンダード)でも300GBのディスク容量があります。これだけあれば、よほど規模が大きくない限り、ホームページやメールアドレスの運用は十分に可能です。


サーバーに詳しく自己解決が出来る

『Xserverビジネス』とは異なり、『エックスサーバー』だとサーバーの各種設定を依頼できる「設定代行サービス」が無料で利用できません。
とは言っても、サーバーに詳しい方であれば、そもそも「設定代行サービス」を利用する機会は少ないでしょう。


会社ドメイン名が不要または自分で準備できる

『Xserverビジネス』なら、日本に登記している企業であることを示す「.co.jp」を無料で利用できます。これからコーポレートサイトを作る方なら、ぜひ利用したいドメインです。
ただ、「.co.jp」が不要だったり、ほかのサービスで取得したりする場合は、『Xserverビジネス』にメリットを感じづらいかもしれません。

このように、「とにかくコストパフォーマンスや料金の安さを重視したい」という方で、サーバーに詳しかったり、法人用ドメイン「.co.jp」を必要としなかったりする場合は、『エックスサーバー』を選ぶとよいでしょう。

カワウソ

この記事では触れませんでしたが、『Xserverビジネス』には大規模ホームページ向けの専用サーバーもあります。詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

まとめ

この記事では、法人のホームページを開設する方向けに、『エックスサーバー』と『Xserverビジネス』の違いについて、詳しく解説しました。

まとめ
  • 『エックスサーバー』は国内シェアNo.1のレンタルサーバー
  • 『Xserverビジネス』は『エックスサーバー』を法人向けに特化したサーバー
  • 『エックスサーバー』は「高速性」を追求、『Xserverビジネス』は「安定性」を重視
  • 法人ならサーバーの安定性が高く、サポートが充実した『Xserverビジネス』が基本
  • コスパを求めたり、自分でサーバーの設定ができるなら、『エックスサーバー』も候補

この記事を参考に、自社にとって最適なレンタルサーバーをお選びいただければ幸いです。

それでは、素敵なホームページの完成を願っております。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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