ホームページの配色ツール厳選7つ!基礎知識やコツも解説

【2024年2月16日更新】情報を更新しました。

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「自社のホームページを作りたいけど、どんな配色にすればよいのか分からない……」と悩んでいませんか?

配色によって、ホームページの印象は大きく異なります。
自社のイメージに合うホームページを作るために、配色は重要な要素と言えるでしょう。

そこで今回は、おすすめのホームページ配色ツールを厳選して7つご紹介します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • 初めてホームページを作る人
  • ホームページの配色に悩んでいる人
  • ホームページの配色見本を探している人

この記事を読めば、配色を決めるコツも分かるので、ホームページ作成がスムーズに進みますよ。

それではどうぞ!

ホームページの配色を決める3つのコツ

ホームページの配色を決めるコツは、以下の3つです。

それぞれ解説します。

コーポレートカラーを活用する

コーポレートカラーとは、企業を象徴する色のこと。
企業ロゴやホームページに採用する企業は多いです。

例として、ヤマト運輸の個人向けサービスサイトをご覧ください。

ヤマト運輸(個人向け)

▲出典:ヤマト運輸(個人向け)

画面左上の企業ロゴはもちろん、真ん中の荷物のお問い合わせの帯や画面右側のナビゲーションアイコンなど、各所に「黄色」と「黒色」が使われています。

いかにもヤマト運輸らしい、ホームページですよね。

このように、コーポレートカラーを用いれば、ホームページを自社のイメージに近づけることが可能です。

なお、コーポレートカラーは企業ロゴを作るときに決めます。

「まだ企業ロゴを作っていない」という方は、先に作りましょう。
ロゴは「会社の顔」であり、ホームページ以外でも使用するシーンが多いため、優先度が高いです。

色が持つイメージを知る

そもそも色には、単体でイメージがあります。

以下、色ごとにイメージをまとめた表です。
もし、コーポレートカラーがまだ決まっていない場合は、以下を参考にしてみてください。

生命・愛情・情熱・太陽・恋・前向き・警告
安心感・知的・誠実・理性・清潔・若さ・冷たい
オレンジ 暖かい・幸福感・元気・楽しい・好奇心
明るい・希望・楽しい・活発・幸福・注意
健康・若さ・自然・癒し・安全・安らぎ・保守的
神秘的・高貴・宇宙・優雅・魅力的・霊的
グレー 落ち着き・上品・安定・調和・不安・薄暗い
神秘的・威厳・高級・暗闇・恐怖

そのほか、次で解説する「メインカラー」を決めるときの参考にもなるでしょう。

3つのカラーを知る

ホームページの配色を決めるときは、以下3つのカラーを知っておくとよいでしょう。

ホームページの3つのカラー
  1. メインカラー
    主張したい色(ホームページの印象はこの色で決まる)
  2. ベースカラー
    最も使用する面積が多いホームページの基礎となる色
  3. アクセントカラー
    刺激や変化を与えるための色

多くの場合、メインカラーには、コーポレートカラーが利用されます。

参考に、コーポレートカラーが青色である、弊社『エックスサーバー』のサービスサイトをご覧ください。

エックスサーバーのトップページ

エックスサーバー

『エックスサーバー』のサービスサイトは、以下の配色になっています。

エックスサーバー公式サイトの配色
  • メインカラー・・・青色
  • ベースカラー・・・白色
  • アクセントカラー・・・オレンジ色

なお、これら3つのカラーはバランス(配色比率)が重要。
具体的には、メインカラー25%、ベースカラー70%、アクセントカラー5%が理想とされています。

カラーバランス(配色比率)の例
注意

アクセントカラーは、多用してはいけません。
使いすぎると、ユーザーの目が慣れてしまって、注意を引くことができなくなります。

そのほか、色数を使い過ぎたホームページのNG例を以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてください。

ホームページの配色ツールを紹介

ホームページの配色を決めるときは、ツールを使うのがおすすめです。

ここでは、おすすめの配色ツールを以下3つのカテゴリに分けて、紹介しますね。

色の三属性をもとに導き出す配色ツール

メインカラーなど、すでに使用する色がいくつか決まっている方は、「色の三属性をもとに導き出す配色ツール」がおすすめです。

基準の色を指定すれば、候補となる色を導き出してくれます。

そもそも色の三属性とは、「色相」「明度」「彩度」のことです。

色の三属性
  • 色相
    赤、青、黄など、色を特徴づける「色み(いろみ)」のこと
  • 明度
    色の「明るさ」のこと
  • 彩度
    色の「鮮やかさ」のこと

3つのツールを色の三属性について解説しながら紹介するので、ぜひ参考にしてください。

COLOR PREVIEW

COLOR PREVIEW

▲出典:COLOR PREVIEW

『COLOR PREVIEW』は、カラーホイール(12色の色相環)を利用した配色ツールです。

カラーホイールを使うなら、以下の3つの配色を知っておくとよいでしょう。

3つの配色
  1. ダイアード配色
    色相環で向かい合う反対の色(補色)を組み合わせる方法
  2. アナロガス配色
    色相環で隣り合う色(近似色)を組み合わせる方法
  3. トライアド配色
    色相環を正三角形で3等分した位置にある3色を組み合わせる方法

一つずつやってみますね。

ダイアード配色

まず、カラーホイールの右下に「補色する」が表示されていることを確認します。
※もし、別の表示になっている場合は、「次へ」ボタンをクリックして変更してください。

カラーホイールの「青色」をクリックしてみると、青色の補色である「オレンジ色」が表示されました。

COLOR PREVIEW(ダイアード配色)

▲出典:COLOR PREVIEW

メモ

CTA(行動喚起)など重要なボタンは、メインカラーの補色を使うと、目立たせることができますよ! 弊社『エックスサーバー』では、CTAボタンに、メインカラーの青に対して、補色のオレンジ色を使用しています。

エックスサーバーのトップページ

エックスサーバー

アナロガス配色

次に、アナロガス配色(近似色)を試してみましょう。
「アナロジー」という表記に変わるまで、「次へ」をクリックします。

COlOR SUPPLY(アナロガス配色)

▲出典:COLOR PREVIEW

アナロガス配色は、隣同士の組み合わせであり、メインカラーと馴染みやすく相性がよいとされています。
たとえばメインカラーが決まっていて、まとまりのよい配色にしたい場合は、おすすめです。

トライアド配色

最後に、トライアド配色を試してみましょう。
「トライアド」という表記に変わるまで、「次へ」をクリックします。

COlOR SUPPLY(トライアド配色)

▲出典:COLOR PREVIEW

指定した色に対して、正三角形に位置する色が分かります。

トライアド配色は、補色よりも馴染みやすく、近似色ほど偏った印象にもならないので、3色のバランスを保ちたいときに、おすすめです。

CopyPalette

CopyPalette

▲出典:CopyPalette

『CopyPalette』は、選んだ1色に対して、明度の違う色を提案してくれるツール。

たとえば、青色を選んだ場合は、明るい色と暗い色が隣り合わせで表示されます。

ホームページの配色は、色数が増えるほど難しくなります。
同じ色相の明度が異なる色(例:青に対して、濃い青や薄い青)を選ぶと、調整が取りやすいです。

参考にしてみてください。

colorbase

colorbase

▲出典:colorbase

『colorbase』は、総合的なカラーツール。色に関するさまざまな情報を取得できます。

たとえば上記は、画面右上の検索窓から「#286ed3」というカラーコードを調べた結果です。

ページをスクロールすると、さらに情報を取得できますよ。

colorbase(カラーの情報)

▲出典:colorbase

指定した色を基準に、以下のような情報を取得することが可能です。

colorbaseで表示される情報の例
  • 補色
  • 代替
  • 色相
  • 色相シミュレーション
  • コントラスト
  • トリアディック(トライアド)
  • スクエア
  • 分離補色
  • UI
  • 文字色/背景色
  • 同じ明るさ

たとえば、さきほど「ホームページの配色は、色数が増えるほど難しくなります。」とお伝えしましたよね。

そのような場合は、同じ色相の明度が異なる色(例:青に対して、濃い青や薄い青)以外にも、同じ明度の色相が異なる色(例:薄い青に対して、薄い緑や薄い黄色など)を選ぶのもよいです。

『colorbase』で表示された「同じ明るさ」の情報を参考にしてください。

このような情報を参考に、配色を決めてみましょう。

デモサイトでプレビューできる配色ツール

デモサイトでプレビューできる配色ツールは、以下の方におすすめです。

おすすめの方
  • まずは、さまざまな配色パターンを見てみたい人
  • コーポレートカラーとは異なる配色のホームページを作りたい人

ここで紹介するツールは、配色パターンをいくつか提案してくれます。
また選んだ配色パターンは、自動でデモサイトに反映されるため、すぐにイメージを確認することが可能です。

デモサイトがあれば、まだホームページ作成に取り掛かっていない方でも、配色を確認できますよね。
すでに取り掛かっている方も、わざわざ自社のホームページに配色を設定する必要がないため、手間が省けるでしょう。

palettemaker

palettemaker

▲出典:palettemaker

『palettemaker』は、配色をデモサイトでプレビュー(確認)できるツール。
配色を提案してくれるだけでなく、色数も変更できるため、よりイメージに近づけながら確認できます。

使い方は簡単。以下の手順で進めてください。

手順
  1. 上部中央にある「Mixed」を「web/Mobile UI」に変更
  2. 左サイドメニューにある「Filter」をクリックして、「メインカラー」を選択
  3. そのまま「Filter」メニューにある「色数」を選択
  4. 左サイドメニューにある「配色パターン」を選んで、プレビューを確認する

イメージと近いデザインのデモサイトがある場合は、「Start the generator」をクリックすると、さまざまな配色パターンを一覧表示で確認することが可能です。

palettemaker(プレビュー一覧表示)

▲出典:palettemaker

なお選んだ配色パターンは、「上矢印(↑)ボタン」をクリックすれば、さまざまな形式でエクスポートできますよ。

palettemaker(配色のカラーコード)

▲出典:palettemaker

記載されたカラーコードを自社のホームページに反映して、イメージどおりになるか確認しましょう。

カラーコードとは

6桁の16進数で表記される色番号のこと。番号の前に「#」を付けます。
(例)白「#FFFFFF」、黒「#000000」など

『palettemaker』は、カラーコードを指定して配色を確認することもできます。

コーポレートカラーなど、使用する色がいくつか決まっている場合は、配色の確認用ツールとしても使用できるでしょう。

palettemaker(カラーコードで配色を指定可能)

▲出典:palettemaker

配色パターン見本40選

配色パターン見本40選

▲出典:配色パターン見本40選

『配色パターン見本40選』は、スマホのデモサイトで配色を確認できるツール。

配色を以下6つのカテゴリから選べます。

配色6つのカテゴリ
  1. 万人受けする配色
  2. 親近感を感じさせる配色
  3. クール系の配色パターン
  4. 元気・アクティブ系の配色パターン
  5. かわいい系の配色パターン
  6. 個性的な配色

紹介されている配色は固定されており、組み合わせはそこまで多くありません。

しかしその分、「まだイメージを何も持っていない」という方なら、絞り込まれた配色の中から選べるため、決めやすいでしょう。

画像の構成色をヒントにできる配色ツール

配色ツールには、画像の構成色を抽出するタイプもあります。

すでに完成された画像は、配色が整っていることが多いです。

ホームページ専用の配色ツールではないものの、キャンペーンなどの特集ぺージを作るときにおすすめです。

それぞれ例をだしながら紹介しますね。

Adobe Color

Adobe Color

▲出典:Adobe Color

『Adobe Color』は、デザインツールで有名なAdobe社が提供している配色ツールです。
さまざまな機能があるものの、ここでは「探索」機能を解説しますね。

たとえば「海」と検索すると、関連する画像が多く表示されます。

気に入った画像をクリックすれば、構成色がカラーコードで確認できますよ。

Adobe Color(海の画像の構成色)

▲出典:Adobe Color

試しに配色ツールの『palettemaker』で、上記の配色を指定してみました。

海の画像の構成色をpalettemakerで指定

▲出典:palettemaker

カワウソ

配色だけで「海」っぽさを表現できていると思いませんか? サマーキャンペーンなどの特集ぺージが作れそうです。

このように、写真やイラストではなく、配色でイメージを表現したい場合などに、この『Adobe Color』の「探索」機能は、重宝するでしょう。

メモ

「作成」のなかにある「テーマを抽出」の機能では、自分で用意した画像の構成色を調べられますよ。画像をアップロードするだけなので、ぜひやってみてください。

Adobe Colorのテーマを抽出機能

▲出典:Adobe Color

ColorDrop

ColorDrop

▲出典:ColorDrop

『ColorDrop』は、画像やテキストから配色を提案してくれるツールです。

「Scan Image」から画像をアップロードすれば、自前で用意した画像の構成色を表示してくれます。

ColorDrop(画像をアップロードして構成色を確認)

▲出典:ColorDrop

そのほか、「色名検索」にも対応していますよ。

試しに、トップページの検索窓から「blue」と検索してみた結果が、以下のとおりです。

ColorDropで「blue」と検索した画面

▲出典:ColorDrop

近似色だけではなく、さまざまな配色パターンが表示されていますね。

もしかすると、「ちょっと、ホームページには使いづらいのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、実際に試してみると、意外に使える配色もありますよ。

試しに、上の画像の左下の配色パターンを『palettemaker』のデモサイトでプレビューしてみますね。

palettemakerで配色パターンを指定

▲出典:palettemaker

イメージが湧かない場合は、こうしてデモサイトまたは、自社のホームページに反映して確認しましょう。

まとめ

今回の記事では、ホームページの配色に役立つツールを、厳選して7つ紹介しました。

まとめ
  • 「コーポレートカラー」は自社を象徴する色で、ホームページに使われることが多い
  • 「メインカラー」「ベースカラー」「アクセントカラー」は、配色比率を意識する
  • メインカラーが決まっているなら、「色の三属性をもとに導き出す配色ツール」がおすすめ
  • ゼロベースで考えたい方は、「デモサイトでプレビューできる配色ツール」がおすすめ

配色は、ホームページの見やすさにも影響を与えます。

よろしければ、以下の記事も併せて参考にしてください。

それでは、素敵なホームページの完成を祈っております。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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