【2023年5月18日更新】より記事が理解しやすくなるように、図解と関連記事を追加しました。
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こんにちは、編集長のカワウソです!
会社のホームページの更新方法が分からず、手を付けないままになっていませんか?
なかには、「社内のWeb制作担当者が退職してしまった」「依頼先のフリーランスと連絡がつかなくなった」などと、不測の事態に追い込まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ホームページを「更新しないリスク」に触れたうえで、初心者の方向けに「更新方法」を分かりやすく解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 会社のホームページを開設した人
- ホームページが数カ月以上放置状態の人
- 自分でホームページを更新したい人
この記事を読めば、ホームページの更新方法が分かるため、今後の情報発信が容易になります。
それではどうぞ!
ホームページを更新しない5つのリスク
ホームページを更新しないと、以下5つのリスクを抱えるおそれがあります。
会社のイメージダウンを招く
ホームページの情報が古いと、会社のイメージダウンを招きます。
たとえば、新着ニュースが数年前のものであったり、ホームページのデザインが時代遅れだったりすると、ユーザーに不信感を与えてしまうでしょう。
なかには、「ホームページの更新に費用をかけられないほど、経営状態が良くない会社」と判断するユーザーもいるかもしれません。
そもそもホームページは、会社の情報をユーザーに伝えることが目的ですよね。
会社のイメージダウンにより、ユーザーがホームページから離脱してしまわないように、気を付けましょう。
既存顧客との関係性が途切れる
更新されていないホームページは、既存顧客からの信頼も失墜してしまいます。
例として、生活家電を販売するメーカーのホームページで考えてみましょう。
商品を買ったお客様は、さまざまな理由でメーカーのホームページにアクセスします。
なかには、説明書を紛失したことにより、「ホームページからダウンロードできないか」と、PDFデータを探すお客様もいるでしょう。
にもかかわらず、ホームページにある説明書が「一つ前の機種」のものだと、 お客様が困ってしまいますよね。
お客様の悩みをホームページが解決しなければならないところ、反対にストレスを与えてしまっては本末転倒です。
トラブルが発生する
更新していないホームページは、トラブルの元にもなりかねません。
たとえば、ホームページの情報に魅力を感じて購入したにも関わらず、届いた商品の仕様に相違があると、お客様は納得してくれないですよね。
基本的には、謝罪とともに交換や返金などの対応をすれば、ひとまず事なきを得るでしょう。
しかし、イベントでの使用を目的に購入したお客様に対しては、それらの対応だけでは解決できない場合もあります。
イベントのなかには、結婚式や運動会など、その時々でしか実現できないイベントがあるためです。
お客様にとって、ホームページが商品を購入する動機であることを、再認識しましょう。
セキュリティ障害の危険性が高まる
どんなホームページでも、以下のようなセキュリティリスクを抱えています。
- ページが悪意ある内容に改ざんされる
- 個人情報やクレジットカード情報が盗まれる
- ホームページにウイルスが仕込まれる
更新していないホームページは、さらにセキュリティリスクが高まってしまうのです。
たとえば、更新が滞ると、ホームページをチェックする機会も減りますよね。
仮にホームページが改ざんされたとしても、気が付くのが遅れてしまうでしょう。
そのほか、「CMS」でホームページを制作した場合、システムが古い状態だと、脆弱性(セキュリティーホール)を生んでしまいます。
CMSとは、「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略で、HTMLやCSSなどのWeb制作スキルがなくても、ホームぺージの制作や更新ができるシステムのことです。
それは、WindowsやMacなどのOSを定期的にアップデートするのと同じ理由で、古いバージョンのシステムを使っていると、悪意のある第三者から攻撃されやすくなるためです。
ホームページの更新対象は、情報だけでなく、システムも含まれることを理解しておきましょう。
検索エンジンからの評価が下がる
ホームページを開設して、「アクセスを増やしたい」と考えている方も多いと思います。
アクセスを増やしたい場合、「SEO」は重要です。
SEOは「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳されます。分かりやすく言うと、「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンの検索結果で、自社のホームぺージが上位に表示されるように対策することです。
検索エンジンであるGoogleから高い評価を得るためには、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを、ホームページに掲載しておくことが重要です。
Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
(引用:Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」)
しかし、更新していないホームページは情報が古くなっており、結果的にコンテンツの質が低下しているおそれがあります。
たとえば、Googleで「天気」と検索してみてください。
検索結果で上位表示されているページは、基本的に検索日以降の天気を取り扱っています。
カワウソ
たしかに、過去の天気を調べることは稀ですよね。
このように、キーワードによっては、情報の鮮度がコンテンツの質に直結する場合もあるので、注意しましょう。
ホームページを更新するときの3つの準備
ここからは、ホームぺージを更新するために必要な準備について解説します。
第三者が作ったホームぺージを更新するためには、以下の3つを準備するとよいです。
制作方法を確認する
ホームページの制作方法によって更新方法が異なるため、先に確認する必要があります。
ホームぺージの制作方法は、主に以下の2つです。
- HTMLで制作
- CMSで制作
どちらにおいても、「レンタルサーバー」を利用するのが一般的。
ホームぺージのデータを保管する「サーバー」を借りられるサービス。サーバーは自社で構築できるものの、膨大な費用がかかるため、一般的にはレンタルサーバーを利用することが多いです。
まず、自社が「どこのレンタルサーバーを使っているか」を知っておくと、ホームぺージの制作方法も確かめやすいです。
HTMLで制作
「HTMLで制作」は、昔からあるホームページの基本的な制作方法です。
HTML(エイチ・ティー・エム・エル)という言語を用いて制作されています。
よく利用するのは、Adobe社の「Dreamweaver」やジャストシステム社の「ホームページビルダー」などの制作ソフト。
制作ソフトを使わずに「メモ帳」に直接HTMLを記述しても作れます。
CMSで制作
「CMSで制作」は、近年スタンダートになったホームページ制作方法です。
CMS(シー・エム・エス)は、ホームページの制作や更新が容易にできる管理ツールです。
CMSの中でも「WordPress(ワードプレス)」が有名です。
CMSシェア世界No.1(※)であるため、まずホームページがWordPressで作られているかどうか調べることをおすすめします。
(※)以下、2023年5月時点の世界のCMSシェア一覧です。
▲出典:W3 Techs「Usage statistics of content management systems」
レンタルサーバーの管理画面から「WordPress(CMS)を利用しているかどうか」を確認できます。
WordPress(CMS)を利用していない場合、HTMLで制作している可能性が高いでしょう。
ほかにも、「ホームぺージがWordPressで作られているか」を調べる方法はあります。
詳しくは、以下の記事で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ホームページへの接続方法を確認する
次に、ホームページへの接続方法を確認します。
「HTMLで制作」か「CMSで制作」によって、接続方法は異なります。
HTMLで制作したホームページの場合
HTMLで制作したホームぺージを更新するためには、サーバーに接続してファイルを編集する必要があります。
サーバーへの接続には「FTPソフト」を用いることが多いです。
よく使われるのは「Filezilla(ファイルジラ)」というソフトで、無料で利用できます。
もしくは、ホームページ制作ソフトに、「FTP機能(サーバーと接続する機能)」が備わっている場合もありますよ。
サーバーに接続するために必要なFTP情報は、以下のとおりです。
レンタルサーバーの管理画面で確認してください。
- FTPホスト名(FTPサーバー名)
- FTPユーザー名(FTPアカウント名)
- FTPパスワード
※ソフトによっては、上記とは別に固有の設定が必要になる場合もあります。
なかには、ブラウザからサーバーにアクセス可能な「ファイルマネージャ(WebFTP)」を用意しているレンタルサーバーもあります。
CMS(WordPress)で制作したホームページの場合
CMSは、基本的に「FTPソフト」を使用しません。
インターネットブラウザからCMSの管理画面にアクセスし、ログインするとホームページが編集できます。
WordPressのログインに必要な情報は、以下のとおりです。
こちらも、レンタルサーバーから確認可能です。
- 管理画面URL
- ユーザー名
- パスワード
なお、「パスワードが分からない……」など、何かしらの理由でWordPressにログインできない場合は、以下の記事を参考にしてください。
バックアップを取る
ホームページを更新する前に、必ず「バックアップ」を取ってください。
とくに、ホームページ制作のノウハウやスキルに自信がない方は必須です。
バックアップを取っておかないと、更新作業にミスが発生した場合に困ります。
バックアップさえ取っていれば、作業前の状態に復旧することが可能です。
レンタルサーバーには、基本的に「バックアップ」機能があります。レンタルサーバーの管理画面から、バックアップファイルをダウンロードすることが可能です。
なお、WordPressの場合は、「Webデータ」と「MYSQLデータベース」のバックアップが必要となります。
「自動バックアップ」は、基本的に古いものから順に削除されていくため、注意が必要です。必ず、パソコン(ローカル)にダウンロードしておきましょう。
HTMLで制作したホームページの更新方法
HTMLで制作されたホームページの更新方法をおおまかに説明します。
使用するソフトによって更新方法は異なりますので、あくまでも全体の流れを把握する目的でご覧ください。
実際に更新される際は、使用するソフトのマニュアルに沿って作業してください。
ダウンロードするなら「Filezilla」がおすすめです。フリーソフトなので費用はかかりません。
「FTP情報」をもとに、設定します。
- FTPホスト名(FTPサーバー名)
- FTPユーザー名(FTPアカウント名)
- FTPパスワード
※ソフトによっては、上記とは別に固有の設定が必要になる場合もあります。
有名なFTPソフトであれば、レンタルサーバーのマニュアルに設定方法が記載されています。
「Dreamweaver」や「ホームページビルダー」などの制作ソフトを利用している場合は、FTP機能の設定画面から設定します。
更新するページのファイルをダウンロードします。ファイルは「〇〇〇.html」や「〇〇〇.css」などの種類が一般的です。
ホームページ制作ソフトを使用しない場合は、Windowsであれば「メモ帳」、Macでは「テキストエディット」でファイルを開き、修正します。
ホームページ制作ソフトを使用する場合は、そのソフトで開いて修正します。
どちらの場合も、修正後は上書き保存してください。
最後に、編集したファイルをFTPソフトやホームページ制作ソフトのFTP機能を使用して、サーバーにアップします。
必ず元にあったディレクトリ(フォルダ)にアップするようにしてください。
例えば、会社の住所を記載したページが「access.html」というファイルで、「example.jp/company/access.html」という階層に格納されていたとします。
この場合「company」というディレクトリ(フォルダ)の中に「access.html」ファイルを戻さないと、正しく更新されません。
違うディレクトリ(フォルダ)の中にアップロードしてしまうと、それは別ページとして新規作成されてしまいます。
※万が一、間違ったフォルダにアップロードしてしまった場合は、サーバーからそのファイルを削除しておきましょう。
アップロード後は実際にホームページを閲覧して、ページが正しく更新されているか確認してください。
WordPressで制作したホームページの更新方法
WordPressで制作されたホームページの更新方法をおおまかに説明します。
WordPressで制作されたホームページを更新するときは、適用中のテーマのマニュアルを参考にしてください。
フリー(無料)のテーマであれば、インターネットから多くの情報を取得できるでしょう。
有料のテーマであれば、販売元からマニュアルを取得できます。
以下、WordPressの一般的な更新手順です。
「WordPressのログイン情報」をもとに、ログインします。
- 管理画面URL
- ユーザー名
- パスワード
主要なページであれば、多くは「固定ページ」機能で制作されています。
メインナビゲーションにある固定ページにアクセスし、編集対象のページがあるか確認してください。
該当するページがあれば、ページ名にカーソルを近づけると編集へのリンクが現れます。
お知らせ(ニュース)やブログなどは、基本的に「投稿」機能で作ります。
メインナビゲーションの「投稿」から、過去の投稿(記事)があるか確認してください。
新しい記事を投稿する場合は、新規追加から作成します。
編集後、画面右上の青いボタン「更新」の左にあるプレビューから確認できます。問題がなければ更新を押してください。
お知らせ(ニュース)やブログ等の新規投稿も、基本的には同じです。
投稿の入力画面が出てくるので、内容入力後にプレビューで確認し、問題がなければ公開を押します。
写真やイラストを修正したい場合
ホームページに掲載されている写真やイラストは、「素材データ」をもとに、「画像編集ソフト」で編集して作られています。
そのため、基本的には画像編集ソフトと、そこから生成される「編集データ」が必要です。
編集データの種類によっては、生成元の「画像編集ソフト」でしか開けない場合もあります。
なお、Web制作の現場では、一般的にAdobe社の「Photoshop(フォトショップ)」や「Illustrator(イラストレーター)」などの画像編集ソフトがよく用いられますよ。
Photoshop
編集データは「PSD(ピー・エス・ディー)データ」と呼ばれます。「〇〇〇.psd」のようにファイル名の拡張子は「psd」です。
Illustrator
編集データは「Ai(エー・アイ)データ」と呼ばれます。「〇〇〇.ai」のようにファイル名の拡張子は「ai」です。
ただ、編集データの中に「素材データ」が埋め込まれていない場合もあります。
その場合は「素材データ」も必要です。
「編集データ」や「素材データ」が手元にない方は、公開中のデータ(ホームページに掲載中の写真やイラスト)で更新できないかを確かめてみましょう。
更新内容によっては、公開中のデータを修正することで対応できる場合もあります。
難しい場合は、新規で作成してください。
自分でホームページを更新するのが難しい場合
この記事を読まれた方のなかには、「何だか難しそう」と感じられた方もいると思います。
難しいと感じたら、プロに依頼する方が安心です。
更新作業に失敗してしまうと、最悪の場合、ホームページが閲覧できない状態になってしまいます。
バックアップを取っていれば復旧できますが、完全ではありません。
バックアップ自体「じつは取れていなかった」と、あとで気付く場合もあります。
そのため、Web制作会社への依頼をおすすめします。
以下関連記事です。併せてご覧ください。
まとめ
この記事では、ホームページを「更新しないリスク」と「更新する方法」を解説しました。
- ホームページを更新しないと、さまざまな「リスク」を抱える
- 更新方法は、ホームぺージの制作方法で異なる
- 利用中のレンタルサーバーから、「CMSが使われていないか」を確認する
- 画像やイラストの修正には、基本的に「画像編集ソフト」と「編集データ」が必要
- 自社で更新が難しいと感じた場合は、「Web制作会社」に依頼する
会社のホームページは定期的に更新することが重要です。
これを機に更新できる仕組みを整えましょう。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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