【2022年9月1日更新】よりホームページ制作の失敗を減らせるよう、情報を追加しました。
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こんにちは、編集長のカワウソです!
「会社のホームページをWeb制作会社に外注したい」と考えている方は多いと思います。
ただ「何を基準にWeb制作会社を選べばいいのか分からない……」といった方もいるのではないでしょうか。
今回は、ホームページ制作を初めて外注する方向けに、Web制作会社の選び方を解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 初めてWeb制作会社に依頼する人
- 自社に合ったWeb制作会社の選び方を知りたい人
- Web制作会社選びに失敗しないための注意点を知りたい人
この記事を読めば、選び方のポイントだけでなく注意点も分かるため、Web制作会社選びの失敗を避けられます。
それではどうぞ!
Web制作会社に依頼するときの心構え
Web制作会社に外注したからといって、思い通りのホームページが完成する訳ではありません(記事を読む時間がない方は、これだけでも覚えていってください)。
基本的に、受注側のWeb制作会社は依頼内容に従うだけです。そのため「人任せ」な姿勢で臨むと、失敗する可能性が高まります。
たとえば、画像素材やテキスト素材などは発注者側が用意するケースが多いです。
Web制作会社側が用意してくれたとしても、自社の思い通りの写真や文章かどうかは分かりません。
「お金を払うんだから全部お願いね」という感覚では足元をすくわれます。
あくまでもWeb制作会社はサポートしてくれる存在です。自社が主体性を持ってホームページ制作を進めてください。
Web制作会社に依頼するときの6つの準備
以下では、Web制作会社に依頼するときの6つの準備を解説します。
1.ホームページの目的を明確化する
Web制作会社に依頼する準備として、まずはホームページの目的を明確にしてください。目的が曖昧だと、どんなホームページを発注すればよいのか判断できません。
なお、目的によって作るホームページの種類は異なります。
ホームページの種類 | 目的 |
コーポレートサイト |
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ブランドサイト |
|
サービスサイト |
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ECサイト |
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リクルートサイト |
|
初めてホームページを作る方の多くは「会社のことを知ってもらう」を目的にします。いわば「名刺」のような役割を担うホームページです。
以下の記事では、はじめて作るホームページの目的や役割について解説しています。
ちなみに、以下ではホームページの種類ごとに異なる目的を詳しく解説しています。
2.ターゲットを設定する
「誰に向けたホームページなのか」を決めましょう。
ターゲットを設定すると、「ホームページにどんな情報を掲載すべきなのか」「どんなデザインが適しているのか」などが見えてきます。
具体的には「デモグラフィック」と「ペルソナ」の設定です。
デモグラフィック(属性)
年齢、性別、職業、年収、学歴、世帯規模、住所など、その人の「属性」のこと。
ペルソナ(人柄)
性格、趣味、趣向、考え方など、その人の「人柄」のこと。
以下、自社商品が「宅配弁当」だった場合の設定例です。
デモグラフィック | |
年齢 | 30代 |
性別 | 男性 |
職業 | 会社員 |
年収 | 400万円 |
学歴 | 大学卒 |
世帯規模 | 1人暮らし |
住所 | 関西 |
ペルソナ |
|
上記のデモグラフィックとペルソナから導き出せるユーザーの悩みは「楽に健康的な食事をとりたい」です。
ユーザーの悩みが明確になれば、おのずと以下のようなアピールが効果的だと分かります。
- レンジでチンするだけで健康的なご飯がすぐに食べられる!
ペルソナの設定が難しいと感じる方は、最初はデモグラフィックの検討だけで構いません。ホームぺージを改善するときにペルソナを設定しましょう。
3.参考になるサイトをリストアップする
参考サイトをリストアップしてWeb制作会社に渡すと、よりイメージに近いホームページを作ってもらえる可能性が上がります。
インスピレーションを得るきっかけにもなるので、参考サイトのリストアップはおすすめです。
ただし、コピー(模倣)はNG。あくまでも参考程度にという感覚を持ってください。
以下の記事では、ホームページデザインの参考になるギャラリーサイトや企業サイトを紹介しています。
4.自社のストロングポイントを洗い出す
世の中に会社のホームページは、ごまんとあります。
単に事業内容を掲載しただけのホームページでは、自社がどんな特徴を持っているのか、ユーザーに伝えきれません。
競合他社と差別化できる「自社の強み」を再認識したうえで、Web制作会社に依頼しましょう。
5.大まかな予算を設定する
大まかでもよいので、予算は設定しておいてください。
予算が決まっていないと、日本全国に数千社あるWeb制作会社のなかから、1社を選ぶのには膨大な時間がかかります。
予算の設定は「時間短縮の工夫」と捉えましょう。
Web制作会社に依頼した場合の費用相場は、以下で解説しています。
6.いつ公開したいかを決める
ホームページ制作は時間を必要とするプロジェクトです。平均して「1~3か月」、内容によっては「半年~1年」かかる場合もあります。
あらかじめ公開日を決めておけば、そこから逆算して納期希望などのスケジュールを立てられます。
Web制作会社の選び方!確認すべき3つのポイント
ここまでで準備が整ったら、いよいよWeb制作会社を選んでいきます。
基本的には、複数のWeb制作会社から見積もりをとるようにしてください。
相場が分かったり、各Web制作会社の特徴を比較できたりするため、ベストな一社を選べる可能性が高まります。
以下、Web制作会社の選び方として確認すべき3つのポイントです。
どんな制作実績があるかを確認する
まずは「制作実績」を確認しましょう。
1.有名な会社のホームページを作ったことがあるか
Web制作会社の選択で失敗した方の多くは「おしゃれなホームページを作ってくれそうだから」という理由だけで選んでしまっています。
なかには「実在しない会社」や「倒産した会社」のホームページを実績として掲載するWeb制作会社もあるので、見た目だけで判断しないように注意しましょう。
制作実績のなかに知っている会社があれば、安心して依頼できます。
2.自社が求めるデザイン力があるか
ホームページのデザインは、大きく以下の2つに分けられます。
- Webデザイン
- UI/UXデザイン
先に「何を重要視するか」を考え、上記どちらのデザインを得意とするWeb制作会社に依頼するか判断してください。
たとえば「Webデザイン」はビジュアル要素を重要視します。圧倒的なインパクトやお洒落感、メッセージ性を求めるホームページに向いています。
一方で「UI/UXデザイン(ユー・アイ/ユー・エックス・デザイン)」は、ユーザー目線における操作性を重要視します。そのため、問い合わせの獲得など、直接的な成果にこだわりたい場合に最適です。
ちなみに、よくある失敗に「見た目にこだわるあまり、ユーザーの操作性が悪いホームページを作ってしまった」というケースがあります。
カワウソ
じつは私にも同じような苦い経験があり、あとから改修するのにとても苦労しました……
制作実績に掲載されたホームページを実際に触ってみて、使いやすいかチェックしてみてください。
なお、UI/UXについては、以下の記事で詳しく解説しています。
3.自社と近い業種の制作実績があるか
自社の業種やビジネスモデルと近い会社のホームページを制作した実績があるか確認しましょう。
制作実績が豊富でデザイン力が高い会社でも、得意としない分野があります。
たとえば歯科医院であれば、のちのちの集客を考えると、厚生省の「医療広告ガイドライン」に沿ったホームページを制作しなければいけません。
また、カスタムメイドの商品を取り扱う会社ホームページの場合、既存のECカートでは対応しきれないため、独自の受注システムの構築が必要です。
このように、ホームページの良し悪しは自社の業種やビジネスモデルで異なります。
概算の見積もりや納期を確認する
「あらかじめ設定した予算と大きく外れていないか」、また「納期がホームページの公開日に間に合いそうか」を判断してください。
以下では「Web制作会社の見積もりでよくある項目」と「納期の目安」を紹介します。
Web制作会社の見積もりでよくある項目
進行管理費 | Webディレクターの管理コスト(総額の10%程度が目安) |
サイト設計費 | ホームページの全体像を設計する費用 |
ページ制作費 | デザインやコーディングなどのページ制作費用 |
CMS実装費 | WordPressなどの管理ツールを導入する場合の費用 (CMSやWordPressについてはこちらをご確認ください) |
撮影費 | モデル、ヘアメイク、カメラマン、スタジオなどの費用 |
※会社によっては頭金が必要な場合があります。
Web制作会社によって見積もり項目はさまざまなので、いくつか見比べて確認してください。
「リース契約」は避けましょう。
「中途解約できない」「契約が満了したらホームページの所有権がなくなる」など、デメリットが多いです。
納期の目安
また、納期の目安は以下のとおりです。
名刺程度の内容 (1~5ページ程度) |
1ヶ月~2ヶ月 |
パンフレット程度の内容 (5~15ページ程度) |
2ヶ月~3ヶ月 |
独自のシステムを構築する場合など | 半年~1年 |
納期の目安については、以下の記事でも詳しく解説しています。
対面での打ち合わせが可能かを確認する
ホームページを制作する際、打ち合わせの手段は大きく分けて2つあります。
- 対面会議(来社してもらう)
- Web会議(オンラインで実施する)
これから「ホームページ制作」という数ヶ月のプロジェクトを進めるにあたり、何より大切なのは信頼関係の構築です。
やはり直接、顔を合わせるほうがお互いの表情が感じ取りやすく、声も聞き取りやすいです。
すでに慣れている方はWeb会議でも構いませんが、初めてホームページ制作を依頼する場合は対面会議をおすすめします(※コロナ禍においては万全な対策をお願いします)。
Web制作会社によっては対面会議に応じない会社もあるので、事前に確認してください。
Web制作会社を選ぶときの注意点7つ
続いて、Web制作会社を選ぶ際に気をつけるべきポイントを解説します。
営業トークを信じすぎない
Web制作会社に依頼するとき、営業トークを鵜呑みにするのは危険です。
近年、Web制作会社が乱立していて、営業のトークスクリプトが出回るほど、テレアポ営業は競争化しています。
「社長と同じ出身です」など、共通点をもとに話す営業の方もいれば、「弊社なら集客できるホームページを作れます」と期待をあおる方もいます。
実際に商談へと進んだ際に、「〇〇もできますし、〇〇もできます」と、何でも対応可能と説明する方も少なくありません。
しかしベースの対応以外に、別途条件が設けられているケースがほとんどです。いざ制作が始まると「〇〇の理由で技術的にできない」と専門用語を並べて断られる場合もあります。
発注する際は契約書を入念に確認したうえで、足りない情報があれば契約書に付け足すように協議してください。
詳細見積もりで最終的な金額を確認する
詳細見積もりでは、最終的に支払う金額を確認してください。一見すると安くても、備考欄に小さく補足情報が書かれているケースがよくあります。
しっかり確認しないと、あとから多額の費用を請求されてしまうかもしれません。
「納品日」と「公開日」をイコールで考えない
納期はしっかりと設定しましょう。
カワウソ
私の経験上、これまで期日通りに納品された経験はほとんどありません……
納期を設定する際は、責任の所在を明らかにするためにも、事前に見積書や契約書に明記しておく必要があります。交渉次第では遅延した分、サービスを補填してくれるかもしれません。
さらに付け加えると、納品日ではなく「公開日」でお互いの認識をすり合わせるようにしてください。
ホームページの納品日は、Web制作会社によって定義がバラバラです。
制作会社Aのように「納品日と公開日は違う」と主張してくる場合があります。
納品日にサイトを公開できると思っていても、実際は「公開までにあと2週間かかる」と直前に伝えられるかもしれません。
あとになって揉めないよう、最初から共通認識を持てるようにしましょう。
価格だけで選ばない
価格だけで選ぶのは危険です。
これまでの制作実績はもちろん、ディレクターとの相性なども考慮するようにしましょう。
専門用語を連発してマウントを取ってくるような方ではなく、同じ目線で会話をしてくれる方が好ましいです。
運営体制を知る
あらかじめWeb制作会社の運営体制を把握しておくと、のちのちのリスク回避につながります。
Web制作業界では、業務の一部を下請けに出すことがよくあります。
ただ、下請けへの依存度が高いWeb制作会社の場合は、リスクが高いです。
たとえばメインの担当者がフリーランスだと、音信不通などになったとき、ホームページ制作が進まなくなってしまいます。
そのため、担当者が病気などになった場合に、代わりの担当者を立てられるのかなどを事前に確認しておくことが重要です。
納品物と取扱方法を確認する
ホームページの納品物や納品方法は、Web制作会社によって異なります。
納品物として一般的なのは「ソースコードが書かれたHTMLファイルなどの一式」です。納品方法には以下の2通りがあります。
- Web制作会社側がデータをサーバーにアップロードして納品とする形
- DVD-Rなどのメディアにデータを記録後、クライアントに渡して納品とする形
納品物の取り扱いで確認すべきポイントは以下の2つです。
- 『Photoshop』や『Illustrator』などのデザインデータ
- Web制作会社が独自に開発したシステム
それぞれ解説します。
1.『Photoshop』や『Illustrator』などのデザインデータ
データがあれば、ホームページのデザインを元素材から改変できるため、のちのちの更新作業で役立ちます。
しかしWeb制作会社からすると、デザインの更新は儲けどころ。更新費として別途請求の対象にしたいのが本音です。また、著作権的にも守りたい部分です。
そのため、ほとんどの場合、デザインデータは納品されません。
どうしても必要な場合は、あらかじめデザインデータの納品は可能なのか、有料であればいくらになるのかを確認しておきましょう。
2.Web制作会社が独自に開発したシステム
基本的にホームページ制作で納品されるHTMLファイルは、他のWeb制作会社に改修を依頼できます。
しかし、Web制作会社が独自に開発したシステムが組み込まれている場合は、契約書で第三者の改変を禁じているケースが多いです。
良好な関係が築けていれば問題ありませんが、そうでないとシステム改修に高額な費用を請求される恐れがあります。
納品物は何なのか、以降どのように取り扱えるのかは、事前にしっかりと契約書で確認しておきましょう。
ちなみに、ホームページの更新については以下で詳しく解説しています。
公開後の維持費について確認する
ホームページの公開はあくまでもスタートです。ホームページには維持費が必要になります。
画像のとおり、維持費と一口にいっても4つのレベルがあり、求める範囲は会社によってさまざまです。
自社で維持管理ができそうにない場合は、あらかじめ維持費の見積もりも取っておいてください。事前にどの部分をどちら側が対応していくのか、協議しておく必要があります。
できれば費用を抑えるためにも「新着ニュース」などの簡易的な更新であれば、自社で取り組めるようにするべきです。
レクチャーの機会を設けてもらえるか、あわせて確認するようにしましょう。
ホームページの維持費については以下で解説しています。
Web制作会社に依頼するときのコツ2つ
以降は補足情報です。
Web制作会社が決定し、実際に打ち合わせが始まる前に知っておくとよいコツを2つ紹介します。
カワウソ
過去の経験から失敗しないための対処法として気をつけてきた内容なので、ぜひ参考にしてください!
イメージを共有する
理想のイメージがある場合は言葉だけではなく、目で確認できる参考画像を持ち合わせ、Web制作会社と共通認識を持てるようにしてください。
言葉だけで要望を伝えると、間違った解釈でデザインに変換される恐れがあります。
もちろん、Web制作会社からの確認があった場合でも同じです。
たとえば「〇〇は〇〇でいいですか?」と口頭で確認されたとしても、何を指すのか把握できない可能性があります。
必ず見本のデータをもらうようにしてください。
打ち合わせは記録を残す
何か問題が起きた際、ほとんどの場合「言った言わない」が発生します。
概要は事前に契約書で相互に確認すると思います。ただ、細かな部分は進めながら決めていくケースが多いです。
そのため、未然にトラブルを防ぐためにも、打ち合わせでは議事録を作成し、双方で確認するようにしましょう。
重要なやりとりは電話ではなく、メールなどの形が残る連絡方法をおすすめします。
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ここまでで「自社に最適なWeb制作会社を選べるかわからない……」と不安を抱いた方もいるかもしれません。
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まとめ
この記事では、ホームページ制作を初めて外注する方向けに、Web制作会社を選ぶコツや注意点を解説しました。
Web制作会社に依頼する場合でも、自社で対応しなければいけない部分はあります。任せっきりにすると、ホームページ制作で失敗する可能性があるので、注意してください。
- 大前提、Web制作会社が「全部やってくれる」とは思わない
- Web制作会社の依頼では準備が大切!最低限「6つのポイント」を押さえる
- 実績などを基準に信頼できる会社を見つけよう
- Web制作会社を選ぶときは、詳細な部分にも気をつけて、公開後のことも考える
- 打ち合わせは、「言葉ではなく、イメージ」で会話し、記録もつける
- 不安な方には『ホームページ制作相談』の活用がおすすめ
それでは、素敵なWeb制作会社が見つかることを祈願しております。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
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