【2022年11月22日更新】読みやすくなるよう、文章や構成を調整しました。
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こんにちは、編集長のカワウソです!
「ホームページの目的って何?」と悩んでいませんか?
確かに目的が曖昧だと、どんなホームページを作ればよいのか分からないですよね。
そこで今回は初心者の方向けに、ホームページの目的と役割を解説します。
カワウソ
この記事は次のような人におすすめ!
- 会社を立ち上げて間もない創業期の人
- ホームページの目的や役割が不明確な人
- 初めて会社のホームページを開設する人
この記事を読めば、自社が求める目的や役割について、ホームぺージ以外の手段も分かります。
目的や役割に適した手段を選べば、ホームぺージ制作にかける費用や時間を抑えることができますよ!
それではどうぞ!
創業期のホームページに求めるべき役割は「名刺」
ホームページに求める目的と役割は、企業によってさまざまです。
企業ホームページの目的と役割 | ||
役割 | 目的 | HP上に必要な情報(コンテンツ) |
名刺 | 会社のことを知ってもらう | 代表挨拶、企業理念、会社概要、事業内容、問い合わせフォーム、ニュースなど |
広報 | 情報の発信や関係性の構築 | 新商品情報、プレスリリース、ブログ、IRなど |
集客 | 多くの人に知ってもらう | ブログや広告用のLP(ランディングページ)など |
人事 | 人材を獲得する | 募集職種、仕事内容、応募条件、労働条件、福利厚生、スタッフインタビューなど |
販売 | 商品を販売する | 商品詳細情報、ECカートシステム、特定商取引法に基づく表記など |
結論、創業期のホームページに求めるべき役割は「名刺」。「会社のことを知ってもらう」目的のために作りましょう。
なぜなら、あらゆる目的を達成するにあたり、まずは「会社のことを知ってもらう」必要があるためです。
たとえば、企業のホームページによっては「名刺」の他に「人事」や「広報」など、複数の役割を期待する場合があります。
しかし、創業期からホームページに多くを求めると、目的と役割が曖昧になってしまいます。
目的と役割がはっきりしなければ、ホームページ制作はスムーズに進みません。
そのため、とくに初めてホームページを作る創業期の方は、目的と役割を一つに絞ってください。
結果として、迷いなくホームページ制作を進められるため、余計な費用や労力を削減できます。
業界や業種、ビジネスモデルによっては、創業期からホームページに複数の目的や役割を求める必要がある場合もあります。
ただ、特別な事情がない場合は、「名刺」の役割を果たすホームページからスタートするのがおすすめです。
ホームページにおける名刺とは
一般的に想像する「紙の名刺」とは異なり、ホームページには、より多くの情報が掲載されます。
たとえば、以下のような情報です。
- 会社概要
- 企業理念
- 事業内容、サービス概要
- 取扱商品
- 個人情報保護方針
- ニュース
- お問い合わせフォーム
これらのような情報が掲載されていれば、ひとまず「会社のことを知ってもらう」目的は果たせます。
※「会社のことを知ってもらう」目的で作るホームページは、一般的にコーポレートサイトと呼ばれます。詳しくは、以下の記事をご確認ください。
ホームページの種類については、以下の記事で解説しています。
「名刺」のホームページを作る3つのメリット
ホームページの役割を「名刺」の一つに絞った場合でも、じつは多くのメリットがあります。
ここでは、代表的な3つのメリットを紹介します。
1.申請手続きに役立つ
ホームページは、会社や事業の存在を証明する一つの材料になります。
実際に法人口座の開設や資金調達では、銀行からホームページの提出を求められるケースが少なくありません。
パソコンやスマートフォンからアクセスするだけで、いつでもどこでも閲覧できるホームページは、さまざまな場面で重宝します。
とくに創業期には、いろいろな人に自社を紹介するための資料が必要になる機会が多いので、ホームページが役に立つのです。
2.取引先との関係性の構築に役立つ
ホームページがあれば、取引先との関係性を構築できます。
たとえば商談するとき、相手方の企業情報は事前に知っておきたいですよね。
ホームページがあれば、代表者名や住所、事業内容などの詳細が分かるため、商談に向けた事前準備ができます。
しかし、自社がホームページを用意していなければ、商談相手は自社について調べられません。場合によっては「ちゃんとした会社なのかな……」と、不信感を抱かせるおそれもあります。
ホームページの有無によって、相手の第一印象が変わることを覚えておきましょう。
3.Web上のホームポジションになる
ホームページは、Web上の「ホームポジション」です。
近年、ホームページとは別にTwitter、Instagram、YouTubeなどのSNSを運用する企業が増えています。
しかしSNSが、ホームページのように公的機関に提出する資料の役割を果たせるかというと、現状はまだ難しいでしょう。
実際、SNSのみで完結している事例は少なく、ベースにはホームページを設けている組織がほとんどです。
多くのSNSは、投稿できる文字数や画像枚数に限りがあります。また、発信した情報は時間の経過とともに画面から消えてしまい、人の目につきにくくなります。
一方でホームページには制限がないため、自社が伝えたい情報を正確に伝えることが可能。SNSのように、掲載した情報が画面から消えることもありません。
つまり、ユーザーは任意のタイミングでホームページから企業の公式情報を取得できるのです。
SNSとホームページの連動
ただ、SNSは有効活用できるのも事実。無料で始められる集客ツールとしてSNSを最大限活用するためには、ホームページと連動させるのがよいでしょう。
SNSで集客してホームページにアクセスしてもらえれば、思いのまま自社の魅力をアピールできます。
つまり、ホームページをベースにSNSを運営すると、大きな相乗効果が期待できるのです。
SNSの活用については、のちほど詳しく解説します。
「名刺」以外の役割を追加するときの判断基準2つ
ホームページに「名刺」以外の役割を追加する場合は、以下2つの基準を軸に検討してください。
- 投資する価値があるか
- 事業としての優先度が高いか
まず「投資する価値があるかどうか」で判断しましょう。
ホームページに「名刺」以外の役割を追加すると、掲載すべき情報量が増えます。
基本的にホームページ制作は、情報量に比例して、費用や時間がかかります。
「費用と時間をかける」は、イコール「投資をする」です。投資する価値を見極め、役割を追加するかどうか判断しましょう。
もし、投資する価値があるかどうかを判断しきれない場合は、「事業としての優先度」を軸に決めてみてください。
「事業としての優先度が高い」=「投資する価値がある」と判断できます。
役割によってはホームページ以外の手段も検討しよう
名刺以外の役割を求めるなら、ホームページ以外の手段も検討してみましょう。ホームページより、費用対効果が見合う可能性があります。
以下、ホームページに代わる手段4つです。
ホームページ以外の手段を検討する場合も、「費用対効果に見合うか」を軸に判断しましょう。
広報:プレスリリースサービスの活用
- メディアとの関係性を構築できる
- 見込み顧客にアプローチできる
- 自社のブランド力が向上する
広報の役割は、自社と利害関係のある相手(ステークホルダー)とよい関係性を築くことですよね。そのなかでも、メディアとの関係性を構築するときに、「プレスリリース」を実施します。
プレスリリースとは、自社の新規事業や新サービスなどの最新情報を新聞社、専門誌出版社、Webメディアなどに向けて発信すること。企業のプレスリリースを支援するサービスとしては、『PR TIMES』や『valuepress』などが有名です。
ホームページ上で発信する「ニュース(お知らせ)」は、取引先や従業員など、すでに関係性が構築できている方への広報には適しています。
ただ、これから新しく関係性を構築するメディアに対しては、プレスリリースのほうが効果的です。
たとえば『PR TIMES』でプレスリリースを実施すると、多くのパートナーメディアに向けて情報が発信されます。
その後、プレスリリースの内容が一定数のパートナーメディアに自動で転載され、エンドユーザー(読者)に届けられる仕組みです。
なかには自動転載されないメディアもあるものの、プレスリリースの内容が魅力的であれば、取材依頼を申し込まれる可能性もあるでしょう。実績のあるメディアに取材してもらえれば、自社の信頼度の向上を狙えます。
カワウソ
創業期の企業にとって、信頼度の向上は何より嬉しい付加価値です。
ちなみに、多くのプレスリリースサービスはSNSアカウントを保有していて、たくさんのフォロワーを抱えています。
プレスリリースを配信すると、SNSでも情報が拡散されるので、さまざまなタイプの見込み顧客にアプローチできます。
集客:SNSの活用
- 無料で始められる
- キャンペーン企画で効果大
- 広報、人事、販売にも相乗効果を発揮
「SNS」は無料ですぐに情報を発信できるため、創業期の集客手段としておすすめです。
アライドアーキテクツ株式会社が2021年に実施した調査内容のとおり、SNSの集客力は日々増大しています。
- 54.3%のTwitterユーザーが企業公式アカウントをフォローしている
- 企業公式アカウントをフォローしたきっかけは「Twitterキャンペーン」が59.5%、「企業の公式サイトを見て」が45.1%で、前年とも変わらない割合でTwitterキャンペーンがユーザーに飽きられることなく定着している
- 「企業公式アカウントをフォローする目的」の46.9%が「新情報やクーポン等のお得な情報を取得するため」、25.0%が「そのブランドが好きだから」と回答したことから、直接的なメリットを求めるユーザーはもちろん、Twitterで好きなブランドとのつながりを求めるユーザーも多い
- 60.5%がTwitterをきっかけに商品・サービス購入を経験している
(参考:2021年度「Twitter企業公式アカウント」の利用実態を調査 | アライドアーキテクツ株式会社調べ)
もちろん他にも集客手段はあります。
ただ費用がかかったり、集客するまでに時間がかかったりする集客方法も多いです。
創業期の企業であれば、まず無料の集客方法から試してみましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。
人事:求人媒体の活用
- 費用対効果がよい
- 優秀な人材を獲得しやすい
- 採用全般のノウハウを得られる
「人材を獲得する」目的を果たすなら、「求人媒体(求人広告)」を活用しましょう。
なぜなら、創業期にホームページで人材を募集しても、採用できる見込みが少ないためです。
まだ世間に認知されていない創業期の企業では、ホームページにアクセスしてもらうのも簡単ではありません。
応募者側としては履歴書作成機能があったり、自分の条件に合う求人情報を絞り込める求人媒体は魅力的な存在です。
そのため、多くの人が求人媒体を利用しており、スタンダードになっています。
まずは即効性のある求人媒体を活用し、ビジネスの成長に必要な人材の確保を優先しましょう。
カワウソ
求人媒体を利用すれば、営業担当者などからノウハウを得られるので、ホームページに「人事」の役割を追加するときの参考になります。
販売:ECカートサービスの活用
- 簡単に始められる
- 低価格で高品質なシステム
- 自社で維持管理する必要がない
「商品を販売する」目的でホームページを作りたい場合は、「ECカートサービス」の活用がおすすめです。
「ショッピングカート」とも呼ばれ、商品の選択や支払いなど、購入完了までの流れを可能にするシステムのこと。ECカートを導入すると、楽にECサイトを構築できます。
ホームページにゼロからEC機能を追加する場合、多くの制作費が必要です。また、バグや不正アクセスなど、さまざまなトラブルが生じるリスクがあります。
一方、ECカートを利用すれば、ホームページの制作費を大幅に抑えられ、かつセキュリティ関連の運用リスクを軽減できます。
そのため、独自のシステムが必要など、特別な事情がない限りはECカートサービスを活用するようにしてください。
ちなみに、ECカートとは別に「ECモール」で商品を販売する方法もあります。
複数のショップが集まり、ショッピングモールのような体をなすECサイトのこと。楽天市場やAmazonなどが有名です。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、自社が重要視するポイントを踏まえ、どちらを活用するか判断しましょう。
メリット | デメリット | |
ECモール |
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|
ECカート |
|
|
創業期のホームページ制作で意識すべきこと3つ
創業期のホームページ制作で意識すべきなのは、以下の3つです。
「名刺」以外の役割は他の手段で補う
創業期からホームページに多くの目的と役割を求めるのはおすすめしません。
「名刺」以外の役割を期待する場合は、ホームページ以外の手段から始めてみるのがおすすめです。そうすれば、ホームページの役割を「名刺」に限定できるため、制作の負担を減らせます。
創業期は事業計画や資金調達、申請手続きなど、忙しくて大変なフェーズ。そんな状況では、ホームページ制作ばかりには注力できません。
「ホームページの役割は名刺」と限定し、他の役割は「SNS」や「プレスリリースサービス」など、別の手段で補うようにしてください。
最低限の投資から始める
最初から立派なホームページを作ろうとするのは危険です。創業期のホームページは、最低限の投資で作りましょう。
創業期は変化が激しいフェーズ。場合によっては現在の事業から撤退し、新しいビジネスに再チャレンジしたくなるかもしれません。
そんなとき、ホームページ制作に費用や時間をかけ過ぎてしまうと、足を引っ張られる可能性があります。ホームページはあくまでもビジネスを成功させるための手段ですよね。
とくにホームページ制作を外注する場合は要注意です。Web制作会社によっては、巧みな営業トークで高額なリース契約を結ばせるようなところもあります。
リスク回避のためにも、創業期に最低限必要な情報を取捨選択し、まずはホームページ制作や運営に慣れることを意識してください。
Web制作会社の選び方については、以下の記事で解説しています。
量よりもスピードを重要視する
創業期のホームページ制作では、情報量よりスピードを重視しましょう。質が高ければ、情報量はそこまで重要ではありません。
情報を多く詰め込もうとすると時間がかかり、創業期に求められるスピードにブレーキをかけてしまいます。
創業期はビジネスを軌道に乗せるのが何より大切で、ホームページはその手段でしかありません。
まずは簡素な内容で問題ないので、時間をかけずにホームページを制作してください。
まとめ
今回は、創業期で初めてホームページを作る方に向け、求めるべき目的と役割を解説しました。
あくまでホームページ制作はビジネスのスタートラインなので、情報を盛り込みすぎず、手早く作りましょう。
- 創業期のホームページの目的は「会社のことを知ってもらう」、役割は「名刺」
- 目的や役割を追加する場合は「投資価値や優先度が高いか」から判断する
- 「名刺」以外の役割であれば、SNSといった別の手段から始める
- 創業期においては最低限必要な情報だけを掲載し、早く安く作る
ホームページに求める目的と役割を明確化すると、余計な制作費や時間をかけずに済みます。
それでは、一日でも早くビジネスが軌道に乗ることを祈願しております。
以上、読んでいただいてありがとうございました!
ホームページの開設を検討している方へ
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