ホームページ維持費の内訳や相場は?費用を抑えるコツも解説

【2024年10月8日更新】無料SSLと有料SSLの違いについて、関連記事を追加しました。

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こんにちは、編集長のカワウソです!

「ホームページを作りたいけど、維持費がいくらかかるか分からないから不安……」と感じていませんか?

確かに、あとから高額な維持費がかかってしまうと困りますよね。

そこで今回は、ホームページの開設前に知っておくべき維持費について解説します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • 初めて会社のホームページを作る人
  • ホームページの維持費を知りたい人
  • ホームページ運営を外注したい人

この記事を読めば、ホームページを「自社で運営する場合」と「外注する場合」、それぞれの維持費が分かります。また、費用を抑えるコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

それではどうぞ!

ホームページに必要な維持費とは

維持費と一口に言っても、細かく分けると4つの費用に分類できます。

画像:ホームページの維持費とは
4つの維持費
  • (Lv.1)維持費・・・最低限の状態に保つ
  • (Lv.2)管理費・・・トラブルに備える
  • (Lv.3)更新費・・・情報を発信する
  • (Lv.4)販促費・・・アクセスや売上を上げる

上記のとおり、必要な維持のレベルはホームページに求める目的や役割によって判断できます。

たとえば、初めてホームページを作る方の多くは「会社のことを知ってもらう」を目的にします。いわば「名刺」のような役割のホームページだと、必要な維持のレベルは「更新費」までです。

もし、ホームページに「集客」の役割を期待するのであれば、レベル4の「販促費」までのコストが必要になります。

このように、ホームページの目的や役割によって、必要な維持のレベルを判断してください。

ホームページの維持費は「投資」と考える

ホームページは、目的を達成するための手段です。目的の達成を意識するのであれば、維持費は投資として捉えてください。

なかには、維持費と聞いて「極力抑えるべきコスト」と認識する方もいるのではないでしょうか。しかし、その考え方は危険です。

ホームページを「家」にたとえてみます。いくら大きくて立派でも、庭に雑草が生えていたり門が錆びていたりすれば、よい印象は抱かないですよね。

ホームページも同じ。規模が小さくても、しっかりと手入れされているほうがユーザーは心地よく訪問できるはずです。

ビジネスの成長にはホームページが必要。だから費用をかける」と考えれば、ホームページの目的に合わせて必要な維持費を見極められます。

ホームページの維持費は「自社」か「外注」かで変わる

ホームページの維持費は「自社で対応する」か「外注に依頼する」かによって変わります。
当然ながら費用を抑えるなら、なるべく自社で対応するほうがよいです。

以下では、自社で対応できる項目かどうかの判断基準を一覧表にまとめています(維持費の内訳と相場が分かるので、時間のない方は以下の表だけでも確認してください)。

自社対応できるかの基準(項目別)
内訳 項目 自社対応 相場 外注先
維持費 レンタルサーバー 1,000円~3,000円 / 月 Web制作会社
ドメイン 無料~4,000円 / 年
SSL 無料~20万円 / 年
管理費 バグの対応
(※1)
5,000円~10万円 / 月
(※3)
セキュリティ対策
WordPressのアップデート
更新費 コンテンツの追加や更新
(※2)
販促費 リスティング広告 × 広告費用の20%が手数料 Web広告代理店
SEO 10万円~100万円 / 月 SEO会社

(※1)バックアップがあれば復旧できる。サーバーのセキュリティ対策機能を活用可能。
(※2)WordPressを導入していれば、スキルがなくても自社で簡単な更新は可能。
(※3)Web制作会社によって金額やサポート範囲はさまざま。

WordPressとは

CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)の一つ。Web制作スキルがなくても、簡単にホームページの作成や更新ができる無料のシステムです。

ホームページ維持費の内訳と相場

それでは、ホームページにかかる維持費の内訳と相場について、詳細を解説していきます。

維持費:レンタルサーバー費用

ホームページを「家」にたとえた場合、サーバー費用はいわゆる「土地代」です。「購入」するか「借りる」かの選択肢があり、レンタルサーバー費用は後者にあたります。

土地がないと家は建てられず、かつ維持できないので、最低限必要な費用です。

費用は安ければ月額1,000円以下、高いレンタルサーバーなら月額数万円から数十万円かかります。

求める機能や性能で選択する必要があるものの、初めてのホームページであれば相場は「1,000円~3,000円」程度で考えてください。

この価格帯のレンタルサーバーは、低価格ながらビジネスに不可欠なセキュリティ対策機能やサポート対応が充実しています。

カワウソ

弊社『エックスサーバー』なら、契約期間が長いほど月額料金が割引されます。詳しくは、こちらからご確認ください。

維持費:ドメイン費用

ホームページが「家」、サーバーが「土地」ならドメインは「住所」にあたります。

住所がないと「手紙(電子メール)」は出せず、かつ人も「訪れる(アクセスする)」ことができません。そのため、ドメイン費用も最低限必要です。

ドメインにはさまざまな種類があり、以下の3つがビジネスでよく利用されます。

ドメイン 費用相場 ※年額
取得費用 更新費用
.co.jp 4,000円~ 4,000円~10,000円
.jp 360円~ 3,000円~4,000円
.com 1円~ 1,300円~2,000円

ドメインは、専門業者もしくはレンタルサーバー会社が販売しています。

おすすめは、レンタルサーバー会社の利用。レンタルサーバーの契約特典として、ドメインを無料で提供する会社が多く、コストを抑えられます。

また、一つの会社でサーバーとドメインを取得すれば、契約や請求などを一元管理できます。のちに発生する「サーバーとドメインを繋げるための設定」が楽になる点もメリットです。

ドメインについては、以下で詳しく解説しています。

カワウソ

弊社『エックスサーバー』にも、「独自ドメイン永久無料特典」があります。人気の「.com」なども無料で取得できるのでおすすめ。詳しくは、記事の後半で解説しています。

維持費:SSL費用

SSLとは

インターネット上で発生するデータの送受信を暗号化して保護する仕組み。個人情報やクレジットカード情報などの漏洩を防ぐのに貢献しています。

昔は、直接関わりのある「お問い合わせフォーム」や「決済画面ページ」にのみ、SSLが使用されていました。
しかし、近年ではすべてのページで適用が推奨されているため、SSLも最低限必要な費用と言えます。

なお、SSLの費用は、「認証タイプ」や「ブランド(認証局)」によって異なりますよ。

認証タイプ 認証レベル 価格相場(年額) 用途
ドメイン認証
(DV SSL)
ドメイン所有者を確認 無料~約2万円
  • 個人ブログ
  • 小規模のホームページ
企業認証
(OV SSL)
企業の実在性を確認 約3万円~約10万円
  • 企業のホームページ
拡張認証
(EV SSL)
企業の厳密な審査と確認 約10万円~
  • 金融機関のホームページ
  • ECサイト

創業期に名刺程度のホームページを作る場合は、無料のSSL(ドメイン認証)がおすすめです。
無料のSSLでも、通信の暗号化の質に問題はありません。

ただし、ホームページの信頼度を上げる場合は、有料のSSLを検討しましょう。

有料SSLなら、通信の暗号化のみならず、SSL化していることをユーザーに分かりやすくアピールできる「サイトシール」や、マルウェア(ウイルス)やフィッシングURLといった脅威を自動的に診断・検知する「セキュリティ診断機能」に対応していたりします。

セキュリティ診断済をアピールできるサイトシール

(参考:エックスサーバー「クラウドセキュア スピード認証SSL」

カワウソ

上記のように、セキュリティ診断済みであることをサイトシールで分かりやすくアピールすれば、ユーザーからの信頼を獲得しやすくなるでしょう。

なかでも、予算がある場合は、企業の実在性を証明してくれる「企業認証(OV)」や「拡張認証(EV)」がおすすめ。

とくに、金融機関やECサイトなど高い信頼性をアピールしたい場合は、「拡張認証(EV)」を導入しましょう。

詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせて参考にしてください。

管理費:バグの対応費用

時折、ホームページはバグや不具合が発生します。よくある事例は以下のとおりです。

バグの事例
  • 文字化けしている
  • デザインが崩れている
  • ページの表示速度が極端に遅い
  • ページが404エラーと表示される
  • お問い合わせフォームが送信されない

上記のようなバグは、HTMLやCSS、PHPやJavaScriptといった各種言語の記述ミスが原因の可能性があります。

Web制作の知識やスキルを持つ方がいる場合など、自社で対応できれば費用は発生しません。

自社で対応できない場合は、Web制作会社に外注するのが一般的です。費用は作業時間やページごとに「2,000円~30,000円」ほどかかります。

ちなみに、Web制作会社にホームページ制作を依頼した場合、納品から1年間は無料でバグの修正に対応してくれる会社が多いです。

それ以降は、同じく数千円から数万円の費用がかかるので、バグを見つけたら早めに連絡しましょう。

メモ

月額費用はかかるものの、Web制作会社と保守契約を結べば、随時対応してくれるので安心できます。ホームページを自社で更新したり、頻繁にカスタマイズしたりする場合は、検討しましょう。

管理費:セキュリティ対策費用

ホームページのセキュリティリスクには、さまざまな種類があります。

セキュリティリスク
  • 個人情報の漏洩 … 名前や住所、クレジットカード情報が悪用される
  • フィッシングサイト … 本物とは区別がつかないページに誘導されIDやPASSが盗まれる
  • ページの改ざん … 意図しない内容に書き換えられたり、ウイルスを仕込まれたりする

これらを防ぐには、ホームページ制作時にある程度のセキュリティ対策を講じる必要があります。

たとえば『エックスサーバー』だと、以下のようなセキュリティ対策機能が付いています。

セキュリティ対策機能
  • WAF
    不正アクセスからサイトを保護する
  • Web改ざん検知
    ホームページの改ざんやマルウェアの存在を検知する
  • セキュリティ診断
    ホームページの脆弱性について診断する
  • 自動バックアップ
    自動でホームページ全体のコピーを取り、復旧できる状態にする

※ プランによって備わるセキュリティ対策機能は異なります。

レンタルサーバーによっては、セキュリティ対策機能が有償の場合もあります。有償の場合、相場は月額1,000円~20,000円程度です。

ホームページの会員数が増えてきたら、定期的に専門機関の「セキュリティ診断サービス」を受けるようにしてください。

管理費:WordPressのアップデート費用

セキュリティリスクを減らすため、WordPress、テーマ(デザインの雛形)、プラグインなどは、定期的にアップデートしなければいけません。

それぞれのアップデートは、WordPressの管理画面から簡単にできます。

画像:WordPressのアップデートについて

詳しくは、以下の記事で解説しています。

ただアップデートが原因で、ホームページの表示が崩れるといったトラブルが発生する恐れがあります。

自社でトラブルに対応できる場合は、とくに費用はかかりません。
難しい場合は、Web制作会社に依頼しましょう。

アップデートの相場は、1回あたり「5,000円~10,000円」程度です。もし、アップデートでホームページを改修する必要が生じた場合は、別途費用が発生します。

Web制作会社のなかには「月額5,000円~100,000円」程度で、WordPressのアップデートはもちろん、ホームページの管理や更新をまとめて請け負ってくれる会社もあります。

更新費:コンテンツの追加や更新費用

記事などのコンテンツの追加や更新費用については、できれば自社で対応したい部分です。

WordPressで構築したホームページであれば、専門的な知識やスキルがなくても、ある程度は自社で対応できます。

しかし、WordPressのテーマ自体をカスタマイズしたり、自社では対応できないデザインを制作したりする場合は、Web制作会社への依頼がおすすめです。

たとえば「テキスト」「バナー」「ページ」と作業別に細かく分けている会社であれば、相場は1回あたり「数千円から数万円」程度になります。

先ほどと同じく、月額であれば「5,000円~100,000円」程度が相場です。金額によってサポート内容は異なるので、事前に確認してください。

販促費:Web広告やSEO費用

いくつかあるホームページの集客方法のうち、代表的なのは「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SEO」です。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告とは

「検索連動型広告」とも呼ばれ、Googleなどの検索エンジンでユーザーが特定のキーワードを調べたとき、検索結果のPR部分に表示されるテキスト広告のこと。

画像:リスティング広告とは

ディスプレイ広告(バナー広告)

ディスプレイ広告とは

「バナー広告」とも呼ばれ、Webサイトやアプリ上で画像や動画、テキストなどが表示される広告のこと。

画像:ディスプレイ広告とは

リスティング広告やディスプレイ広告の運用を外部に委託する場合は、Web広告代理店に発注するのが一般的です。相場は広告費用の20%で、100万円の広告費を使用した月は20万円が手数料として請求されます。

広告運用費の総額が上がっていくと、ボリュームディスカウントに対応する会社もあり、20%の手数料が15%程度に下がる場合もあります。

SEO

SEOとは

「Search Engine Optimization」の略称で、和訳は「検索エンジン最適化」です。ユーザーが特定のキーワードで検索したとき、自社のホームページをより上位に表示させる施策のこと。上位表示が叶えば露出が増えるため、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。

画像:SEOとは

SEOを外部に委託する場合は、SEO会社に発注するのが一般的です。料金形態には「成果報酬型」と「月額固定型」の2つがあります。

画像:SEOの料金形態について

まずは成果報酬型の特徴です。

成果報酬型の特徴
  • キーワードが上位表示(1ページ目)されたら請求対象になる
  • 同じ1ページ目に表示されても、10位と1位とでは価格が違う
  • 順位は日々変動するので、毎日順位が計測され、請求金額が確定する
  • キーワードの難易度によって単価が違う

競合が少ないなど、上位表示が狙いやすいキーワードであれば、相場は1日あたり「数百円から数千円」程度。反対に上位表示が難しいキーワードだと、1日あたり「数千円から数万円」が相場です。

では次に、月額固定型の特徴を見ていきましょう。

月額固定型の特徴
  • どちらかというとコンサルティング契約のような形式
  • SEO会社から提案を受けたうえで、作業を分配して、互いに取り組んでいく
  • キーワードの上位表示は保証されない
  • 成果報酬型よりサポートは手厚い

上位表示されたとき、成果報酬型では費用が高くつくため、月額固定型を採用する会社が多いです。「月額10万円~100万円」程度が相場となっています。

ただし、月額固定型は上位表示が保証されるわけではありません。無駄な費用が生じるリスクがあるため、心配な方は成果報酬型を選択するほうが無難です。

いずれにしても、上位表示の効果が薄いキーワードを選定すると、費用のみ請求される残念な結果になってしまいます。

しっかりと協議したうえでキーワードを選定し、契約期間も入念にチェックするようにしましょう。

サーバーとドメインはエックスサーバーがおすすめ

ホームページの維持費を抑えるコツとして、ドメインはレンタルサーバーのサービスを利用して取得するのがおすすめです。

レンタルサーバーのなかには、独自ドメインが無料で付いてくるサービスがあります。さらに、契約中はドメインの更新費用も無料になるサービスがほとんどです。

そのため、取得するドメインによっては年間で最大1万円ほどの費用を節約できます。

そこで、ご紹介したいのが『エックスサーバー』です。

『エックスサーバー』をご契約いただくと、本来だと有料の「.com」が無料で利用できます。「ビジネスプラン」を選択いただければ、「.co.jp」「.jp」なども無料で利用可能です。

ドメインの種類 おすすめ度 無料対象プラン
.co.jp ★★★ ビジネス
.com ★★ スタンダード、プレミアム、ビジネス
.jp ★★ プレミアム、ビジネス

もちろん、ご契約中はドメインの更新費用も永久無料です。

『エックスサーバー』は、サーバーやドメイン、メールアドレスなど、ビジネスに必要な環境がすべてそろって「月額990円~」というお手頃価格で利用できます。

レンタルサーバーとドメインを一緒に取得する手順については、以下の記事でご確認ください。

Web制作会社選びには『ホームページ制作相談』がおすすめ

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画像:ホームページ制作相談について

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プロに相談すれば、初心者の方でも簡単かつ安心して選べます。

弊社『エックスサーバー』のご契約者様向けのサービスではあるものの、ご契約前にご相談いただくことも可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

まとめ

今回の記事ではホームページの維持費について紹介しました。

ホームページは開設がゴールではなく、あくまでもスタートです。

あとあと発生する維持費について事前に把握しておけば、適切なホームページの制作方法を選べます。

まとめ
  • 維持費は維持費、管理費、更新費、販促費に分かれる
  • 「会社のことを知ってもらう」目的のホームページであれば維持、管理、更新が必要
  • 集客の役割を期待する場合は維持、管理、更新、販促まで必要
  • 自社で対応できるか見極めて難しい場合は外注する
  • ドメインはレンタルサーバーと一緒に取得するとお得

それでは素敵なホームページが開設されることを祈願しております。

以上、読んでいただいてありがとうございました!

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