Contact Form 7の使い方!reCAPTCHAによるスパムメール対策など

【2024年6月20日】記事内容として、WordPress6.5でも参考にできることを確認しました。一部情報を更新および追加しています。

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こんにちは、編集長のカワウソです!

ホームページを作るなら、お問い合わせフォームを用意しておきたいですよね。
WordPress(ワードプレス)でホームページを作るなら、プラグインの『Contact Form 7』がおすすめです。

しかし、「Contact Form 7の使い方が分からない……」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、『Contact Form 7』の基本的な使い方はもちろん、カスタマイズ方法なども解説します。

カワウソ

この記事は次のような人におすすめ!

  • WordPressでホームページを作る人
  • Contact Form 7の使い方を知りたい人
  • Contact Form 7のスパムメール対策を知りたい人

なおこの記事では、スパムメール対策として、Googleの「reCAPTCHA(リキャプチャ)」を導入する方法も解説しています。

初心者の方でも簡単に実装できるので、ぜひやってみてください。

それではどうぞ!

Contact Form 7とは?

Contact Form 7

▲出典:Contact Form 7

『Contact Form 7』は、WordPressで作成したホームページに、お問い合わせフォームを簡単に設置できる無料のプラグインです。

2024年6月現在、有効インストール数は1,000万を超えており、実績があります。

また、日本人が開発しており、使い方やFAQなどもトピックごとに分かりやすく紹介されているので、おすすめです。

無料ということもあり、有人のサポートが付いているわけではありません。
とはいえ、仮に不明点が発生したとしても、上記を参考にすれば解決の糸口が見つかる場合も多いでしょう。

カワウソ

『Contact Form 7』の機能を拡張するプラグインが豊富にあることも、人気の理由の一つです。

WordPressのプラグインそのものについては、以下の記事で詳しく解説しています。

Contact Form 7の使い方を解説【基礎編】

ここからは、『Contact Form 7』によるお問い合わせフォームの設置方法を解説します。

お問い合わせフォームの設置は、以下6ステップで完了します。

順番に詳しく解説していきますね。

プラグインのインストールと有効化

STEP1

まずは『Contact Form 7』をインストールしましょう。

プラグインの新規追加画面で検索窓に「Contact Form 7」と入力し、今すぐインストールをクリックします。

『Contact Form 7』を検索して、今すぐインストール

「WordPressメインナビゲーション > プラグイン > 新規プラグインを追加」の画面

STEP2

インストールできたら有効化をクリックしましょう。

プラグインを有効化

フォームの作成

続いて、『Contact Form 7』でフォームのひな型を作成します。

STEP1

Contact Form 7』をインストールして有効化すると、メインナビゲーションに「お問い合わせ」が追加されます。クリックして『Contact Form 7』を開きましょう。

WordPressメインナビゲーションにお問い合わせが追加される
STEP2

新規追加をクリックすると、フォームの作成画面が表示されます。

Contact Form 7でフォームを新規追加
STEP3

フォームのタイトルを入力し、まずはこのまま保存をクリックしましょう。

Contact Form 7で追加したフォームにタイトルを入力
メモ

デフォルトでは、以下の項目が設定されています。

  • 氏名
  • メールアドレス
  • 題名
  • メッセージ本文(任意)
  • 送信ボタン

自動送信メールの設定

次に、フォームから問い合わせが入ったときに、「ホームページ管理者」と「ユーザー」にメールを自動で送信するための設定をします。

フォームの自動送信メールの説明

ホームページ管理者側

STEP1

まず「メール」タブをクリックして表示される画面から、ホームページ管理者宛てに送信される自動通知メールを設定します。

メールタブをクリック
設定する内容は、以下のとおりです。
項目名 説明 入力例
送信先 お問い合わせが入ったときに、通知を受け取るメールアドレス
※自社のメールアドレスを入力してください。
support@example.co.jp
送信元 通知の送信元メールアドレス
※[_site_title] をそのまま残しておくと、
通知メールにWordPressの一般で設定された
「サイトのタイトル」が表示されます。
※自社のメールアドレスを<>の中に入力してください。
[_site_title]<support@example.co.jp>
題名 通知を受け取るメールのタイトル ホームページよりお問い合わせがありました
追加ヘッダー 通知メールの返信先(そのままでOK
※通知メールに対して、メールソフトで返信をクリックすると、
宛先に「ユーザーがフォームに入力した
メールアドレス(your-email)」が自動で設定されます。
Reply-To: [your-email]
メッセージ
本文
通知メールの本文(そのままでOK
※「[your-name]」「[your-email]」などの表記は、
ユーザーがフォームに入力した内容を
通知メールに表示するための変数です。
差出人: [your-name] <[your-email]>
題名: [your-subject]
メッセージ本文:[your-message]
–このメールは [_site_title] ([_site_url])
のお問い合わせフォームから送信されました

※上記の表は横にスライドできます。
※(追加:2024年6月20日)WordPress6.5をお使いの場合は、「メッセージ本文」のデフォルトの内容が多少異なります。

メモ

以下は、上記で設定した内容を実際にメールソフトで受信したときのイメージです。

自動通知メールの受信例
STEP2

設定が完了したら、保存をクリックしましょう。

ユーザー側

ここからは、ユーザー宛てに送信される自動返信メールを設定します。

STEP1

メールタブの画面を下にスクロールすると「メール(2)を使用」というチェックボックスがあります。

メール(2)を使用にチェック
STEP2

チェックを入れると、ユーザー宛てに送信されるメールを設定できるようになりますよ。

メール(2)の項目
設定する内容は、以下のとおりです。
項目名 説明 入力例
送信先 自動返信メールの送信先(そのままでOK
※「ユーザーがフォームに入力した
メールアドレス(your-email)」のことです。
[your-email]
送信元 自動返信メールの送信元(ホームページ管理者のメールアドレス)
※[_site_title] をそのまま残しておくと、
通知メールにWordPressの一般で設定された
「サイトのタイトル」が表示されます。
※自社のメールアドレスを<>の中に入力してください。
[_site_title]<support@example.co.jp>
題名 自動返信メールのタイトル 【自動返信メール】お問い合わせいただきありがとうございます
追加ヘッダー 自動返信メールの返信先(ホームページ管理者のメールアドレス)
※デフォルトの値だと、自動返信メールに対して、
ユーザーがメールソフトで返信をクリックしたときの
宛先に「WordPressの管理者ユーザーの
メールアドレス(_site_admin_email)」が自動で設定されます。
※デフォルトの値を削除すると、前項で設定した
「自動返信メールの送信元」にユーザーが返信できるようになります。
なし(削除)
メッセージ
本文
自動返信メールの本文(そのままでOK
※[your-message]などの表記は、
ユーザーがフォームに入力した内容を自動返信メールに
表示するための変数です。
メッセージ本文:[your-message]
–このメールは [_site_title] ([_site_url]) の
お問い合わせフォームから送信されました

※上記の表は横にスライドできます。
※(追加:2024年6月20日)WordPress6.5をお使いの場合は、「メッセージ本文」のデフォルトの内容が多少異なります。

メモ

以下は、上記で設定した内容を実際にメールソフトで受信したときのイメージです。

自動返信メールの受信例
STEP3

設定が完了したら、保存をクリックしましょう。

問い合わせ完了時のメッセージ変更

STEP1

自動送信メールの設定が完了したら、お問い合わせページで「フォーム送信後に表示されるメッセージ」を編集しましょう。

問い合わせ完了時のメッセージ
STEP2

メッセージ」タブをクリックしてください。

メッセージタブをクリック

デフォルトでは「ありがとうございます。メッセージは送信されました。」になっています。必要であれば変更しましょう。

この記事では、「この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。追って担当者からご連絡いたします。」に変更します。

変更したら、「保存」をクリックしてください。

注意

『Contact Form 7』はデフォルトのままだと、「確認画面」や「完了画面(サンクスページ)」を表示できません。表示させるには、別途プラグインをインストールするなどのカスタマイズが必要になります。

お問い合わせページの作成とフォームの設置

基本の設定が完了したので、お問い合わせページを作成してフォームを設置しましょう。

STEP1

まずメインナビゲーションから「固定ページ」を選択し、新規追加でお問い合わせページを作成しましょう!

固定ページを新規追加

※(追記2024年6月20日)WordPress6.5をお使いの場合は、「新規固定ページを追加」です。

STEP2

タイトルと本文に、以下のような内容を入力します。

  • タイトル:お問い合わせ
  • 本文:当ホームページをご覧いただきありがとうございます。サービスの詳細に関するお問い合わせは、以下のフォームからお願いします。

次に、右下の「+ボタン」をクリックしてください。

ブロックを追加
STEP3

検索窓に「contact」と入力すると、『Contact Form 7』のアイコンが表示されるので、クリックしてブロックを追加します。

Contact Form 7を検索して選択
STEP4

今回作ったフォームを選択します。

作成したフォーム名を選択
STEP5

画面右上の下書き保存ボタンをクリックします。

STEP6

URL(パーマリンク)を「contact」に変更して、公開ボタンをクリックすれば完了です。

メモ

『Contact Form 7』のフォームは、ショートコードでも埋め込み可能です。

【STEP.1】メインナビゲーションから「お問い合わせ」をクリックすれば、ショートコードが表示されるので、コピーしましょう。

フォームのショートコード

【STEP.2】「固定ページ」から先ほど作成したお問い合わせページの編集画面を開き、「+」ボタンをクリックし、検索窓に「ショート」と入力します。

ショートと検索して、ショートコードブロックを追加

【STEP.3】ブロックを追加し、先ほどコピーしたショートコードを貼り付けます。

ショートコードを貼り付け

【STEP.4】画面右上の「公開(更新)」ボタンを押して完了です。

お問い合わせフォームの動作確認

最後に、設置したお問い合わせフォームの動作を確認します。

STEP1

画面右上の「プレビュー」から、「新しいタブでプレビュー」をクリックしましょう。

新しいタブでプレビュー
追記(2024年6月20日)

WordPress6.5をお使いの場合は、表示アイコンをクリックするとプレビューできます。

表示アイコンをクリックしてプレビュー
STEP2

以下、お問い合わせページの画面です。

完成後のお問い合わせフォーム

フォームが送信できるか、自動送信メールが「ホームページ管理者側」と「ユーザー側」のどちらにも届くか、チェックしましょう。

これでシンプルなお問い合わせフォームの設置は完了です。

次の章からは応用編として、お問い合わせフォームのカスタマイズ方法を解説していきますね。

Contact Form 7のカスタマイズ方法9選【応用編】

『Contact Form 7』は、さまざまなカスタマイズができます。

ここでは、入力項目の追加などのカスタマイズ法を9個解説します。

テキスト・URL・電話番号の追加方法

テキスト・URL・電話番号の追加方法を解説します。
それぞれの追加方法は基本的に同じなので、「電話番号」を例に解説しますね。

STEP1

まず「フォーム」タブを選びます。入力項目を追加したい箇所にカーソルを合わせてから、「電話番号」をクリックしましょう。

フォームタブをクリックしたあと、電話番号のタグをクリックして追加
STEP2

以下を参考に設定してください。

  • 項目タイプ:「必須項目」にするかどうか
  • デフォルト値:入力例を表示するかどうか

入力例を表示する場合は、「このテキストを項目のプレースホルダーとして使用する」にチェックを入れましょう。チェックを入れないと、入力例が実際に入力された状態になってしまいます。

その他の項目は変更する必要がないため、このままタグを挿入をクリックしましょう。

電話番号のフォームタグ入力画面
STEP3

電話番号のタグを追加できました。

電話番号タグの挿入後
STEP4

しかしこの状態では、ユーザーがフォームに何を入力すればよいか分からないため、項目名としてタグの上に「電話番号」のテキストを入力し、「ラベルタグ(<label></label>)」で囲みます。

電話番号タグに項目名とラベルタグを追加
メモ

項目名と項目を紐づけるためのタグです。ラベルタグで紐づければ、項目名をクリックした場合でも、項目にカーソルがあたるので、ユーザーがフォームを入力しやすくなります。

項目名をクリックすると、カーソルが自動で項目(入力欄)にあたる
STEP5

また、氏名やメールアドレスにも入力例を表示させる場合は、それぞれのタグの中に「placeholder」を追加します。さきほど追加した電話番号のコードを参考にしてください。

他の項目にも入力例を表示
STEP6

保存をクリックして完了です。

保存をクリック
STEP7

実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

電話番号の項目を追加したときのフォーム表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

日付の追加方法

「日付」は、生年月日などの入力を求めるときに使用します。

STEP1

先ほどと同じように、挿入したい箇所にカーソルを合わせ、日付をクリックしましょう。

日付タグをクリックして追加
STEP2

以下を参考にタグを挿入してください。

  • 項目タイプ:「必須項目」にするかどうか
  • 範囲:日付を選択できる範囲の指定

この記事ではそのままタグを挿入します。

日付フォームタグの入力画面
STEP3

タグを挿入したら、他と同様に「項目名」と「ラベルタグ(<label></label>)」を付けましょう。

日付タグに項目名とラベルタグを追加
STEP4

保存をクリックして完了です。
実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

日付タグのフォーム表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

テキストエリアの追加方法

「テキスト」は単語(1行)しか入力できませんが、「テキストエリア」は複数行を入力できます。
お問い合わせ内容の入力などで使用するイメージです。

デフォルトの設定では、「メッセージ本文(任意)」がテキストエリアとして設定されていますよ。

STEP1

追加で必要な場合は、これまでの説明と同じ流れで、挿入したい箇所にカーソルを合わせてテキストエリアをクリックしましょう。

テキストエリアをクリックしてタグを追加
STEP2

設定項目も、これまで説明した内容と変わりありません。

テキストエリアのフォームタグ入力画面
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

ドロップダウンメニューの追加方法

ユーザーに複数の選択肢の中から1つを選択してもらいたい場合は、「ドロップダウンメニュー」を使用しましょう。

ドロップダウンメニューなら、都道府県など選択肢が多い場合でも、場所をとらないというメリットがあります。

ドロップダウンメニューの表示例

ただドロップダウンメニューは、クリックしないと選択肢が見えないデメリットがあります。

もし選択肢が少なく、先に内容を見せたい場合は、このあと解説する「チェックボックス」や「ラジオボタン」がおすすめです。

それではドロップダウンメニューを追加してみましょう。

STEP1

挿入したい箇所にカーソルをあて、ドロップダウンメニューをクリックします。

ドロップダウンメニューをクリックしてタグを追加
STEP2

以下を参考に、タグを挿入してください。

  • 項目タイプ:「必須項目」にするかどうか
  • オプション:選択肢を1行ずつ入力

今回は、住所の都道府県選択項目を想定して、「複数選択を可能にする」にはチェックを入れません。
また、ユーザーが自らの意思で選択肢を選んだと分かるように、「空の項目を先頭に挿入する」にチェックをいれます。

ドロップダウンメニューのフォームタグ入力画面
STEP3
他と同様に「項目名」と「ラベルタグ(<label></label>)」を付けましょう。
ドロップダウンメニュータグに項目名とラベルタグを追加
STEP4

保存をクリックすれば完了です。
実際のお問い合わせページでは、次のように表示されます。

ドロップダウンメニューのフォーム表示例

ー以下から選択してくださいー」の部分をクリックすると、選択肢が表示されますよ。

ドロップダウンメニュー展開時の表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

チェックボックスの追加方法

アンケートなど複数の選択肢の中から、ユーザーに該当するものを選んでもらう場合は、「チェックボックス」がおすすめです。

ここでは、「当社を知ったきっかけを教えてください」という質問を想定して作ってみますね。

STEP1

これまでどおり、挿入したい箇所にカーソルを合わせて、チェックボックスをクリックします。

チェックボックスをクリックしてタグを追加
STEP2

以下を参考に設定して、タグを挿入してください。

  • 項目タイプ:「必須項目」にするかどうか
  • オプション:選択肢を1行ずつ入力
チェックボックスのフォームタグ入力画面

ラベルを前にチェックボックスを後に配置する」をチェックすると、チェックボックスの表示位置が、「選択肢(テキスト)」の前から後ろに変更されます。

チェックなし

「ラベルを前にチェックボックスを後に配置する」にチェックなし

チェックあり

「ラベルを前にチェックボックスを後に配置する」にチェックあり

個々の項目をlabel要素で囲む」にチェックを入れると、チェックボックスのみならず、その「選択肢(テキスト)」をクリックしても反応するようになります。

ユーザーが選択しやすくなるので、おすすめです。

チェックボックスを排他化する」をクリックすると、複数選択ができなくなります。ユーザーは「どれも選ばない」か「一つだけ選択する」ことになりますよ。

注意
チェックボックス」は、「ラベルタグ(<label></label>)」で囲むとエラーになります。ラベルタグは付けないようにしましょう。
チェックボックスはラベルタグを付けるとエラーが出る

(参考)複数のフォームコントロールが単一の label 要素内に置かれている。
(参考)入力フィールドにラベルを付けられますか?

STEP3

保存をクリックして完了です。

実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

チェックボックスタグのフォーム表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

ラジオボタンの追加方法

複数の選択肢の中から、ユーザーに必ず1つだけ選んでもらいたい場合は、「ラジオボタン」を使いましょう。

たとえばユーザーの「役職」について、必須で情報を収集したいときなどに適しています。

STEP1

これまでどおり、挿入したい箇所にカーソルを合わせて、ラジオボタンをクリックしましょう。

ラジオボタンをクリックしてタグを追加
STEP2

以下を参考にタグを挿入してください。

メモ
  • オプション:選択肢を1行ずつ入力
ラジオボタンのフォームタグ入力画面

※「ラベルを前にチェックボックスを後に配置する」と「個々の項目をlabel要素で囲む」については、前述の「チェックボックスの追加方法」で解説しているので、割愛します。

注意
ラジオボタン」は、「ラベルタグ(<label></label>)」で囲むとエラーになります。ラベルタグは付けないようにしましょう。
ラジオボタンにラベルタグを追加するとエラーが出る

(参考)複数のフォームコントロールが単一の label 要素内に置かれている。
(参考)入力フィールドにラベルを付けられますか?

STEP3

保存をクリックして完了です。

実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

ラジオボタンのフォーム表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

承諾確認の追加方法

STEP1

個人情報の取り扱い」などに対して、ユーザーから承諾を得たい場合は、承諾確認を使用します。

承認確認をクリックしてタグを追加
STEP2

以下を参考に、タグを挿入してください。

  • 同意条件:入力した内容がチェックボックスの後ろに記載されます。
  • チェックボックスを任意選択にする:チェックなしで必須になります。
承認確認のフォームタグ入力画面
STEP3

必須にすると、ユーザーは実際のチェックを入れない限り、送信ボタンを押せません。

承認確認タグの必須の説明
STEP4
なお、「個人情報の取り扱い(プライバシーポリシー)」のテキストには、HTMLの「aタグ(<a href="URL"></a>)」でリンクを設置しましょう。

タグの中に「target=”_blank”」を書くと、リンクが新しいタブで開くため、ユーザーがフォームから離脱するのを防げます。

承認確認タグに項目名とラベルを追加
STEP5

保存をクリックして完了です。

実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

承認確認タグのフォーム表示例

お問い合わせページで、「テキストにリンクが設置されているか」や「新しいタブで開くか」などを確認しましょう。

メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

ファイルアップロード機能の追加方法

求人への応募について、ユーザーに履歴書を添付してほしいときなどに使います。

STEP1

画像やPDFなどのデータファイルのアップロード機能をフォームに追加したいときは、ファイルを使用します。

ファイルをクリックしてタグを追加
STEP2

以下を参考にタグを挿入してください。

  • ファイルサイズの上限(バイト)
    空欄の場合は1MBが上限です。設定する場合は、「バイト数」で入力します(1MB=1048576byte)。
  • 受け入れ可能なファイル形式
    拡張子を入力し、複数指定する場合は「|(半角の縦線)」で区切ります。
    ※例「jpg|png|pdf」
ファイルアップロードのフォームタグ入力画面
注意

添付ファイルは、ホームページ管理者の自動通知メールに添付されるように設定することになります。添付ファイルのサイズは、メールで受信可能なサイズにしてください。

他と同様に「項目名」と「ラベルタグ(<label></label>)」を付けましょう。
STEP3

保存をクリックすれば完了です。

実際のお問い合わせページでは、以下のように表示されます。

ファイルアップロードのフォーム表示例
メモ

追加した項目を「ホームページ管理者」と「ユーザー」への自動送信メールに表示させる方法は、あとの「追加した項目を自動送信メールに表示させる方法」で解説します。

追加した項目を自動送信メールに表示させる方法

ここでは「フォーム」タブで追加した項目を、自動送信メールに表示させる(紐づける)方法を解説します。

STEP1

まず、「メール」タブをクリックしてください。
すると、追加した項目に対するタグが表示されているのが分かります。

メールタブをクリック
STEP2

このタグを自動送信メールに設定すれば、追加した項目が表示されるようになりますよ。

試しに、ホームページ管理者への自動通知メールでやってみましょう。
電話番号:」と入力したあとに、対応するタグを挿入します。

自動送信メールにメールタグを追加
STEP3

タグが挿入されたら保存をクリックしてください。

では、お問い合わせページでフォームを入力および送信し、自動通知メールを確認してみましょう。
フォームに入力した値が「電話番号:」の横に表示されていればOKです。

自動送信メールに追加したメールタグが表示された例
メモ

ファイルアップロード機能のタグについては、「ファイル添付」の欄に挿入してください。

ファイルアップロードについては、ファイル添付欄にメールタグを記入する

お問い合わせフォームにファイルをアップロードし、自動通知メールに添付されていれば完了です。

ファイルが添付された自動通知メールの表示例
注意

一般的にユーザーへの自動返信メールには、ファイルは添付しません。ユーザーのメールボックス容量を圧迫するおそれやセキュリティのリスクがあるので、必要でなければ控えましょう。

reCAPTCHAの設定方法【スパムメール対策】

お問い合わせフォームはスパムメール対策が必須で、Googleが提供する「reCAPTCHA(リキャプチャ)」がおすすめです。

スパムメール対策を施さない場合、以下の影響を受けるおそれがあります。

スパムメール対策をしない場合のリスク
  • 自動送信メールの機能が悪用され、大量のスパムメールが配信されてしまう
  • メール受信側で迷惑メールと判定される
  • メール受信側で受信数の制限がかかり、メールが届かなくなったり、届きにくくなったりする
  • ホームページやドメイン名が危険な情報を配信していると誤って判定される
  • ホームページやドメイン名の第三者信用評価(レピュテーション)が下がる

reCAPTCHAを導入すると、Googleのプログラムがスパムかどうかを判断して、自社のホームページを保護してくれます。

ここでは、2024年6月現在最新バージョンである「reCAPTCHA v3」の導入方法を解説しますね。

導入には「Googleアカウント」が必要なので、もし取得していない方はあらかじめ用意しておきましょう。

reCAPTCHAのAPIキーを取得

STEP1

まずはreCAPTCHAのホームページにアクセスし、『Contact Form 7』に接続するための「APIキー(認証コード)」を取得します。

画面上部のv3 Admin Consoleをクリックしましょう。

reCAPTCHAの公式サイトの「v3 Admin Console」をクリック
STEP2

必要事項を入力して、reCAPTCHAの利用登録を済ませます。

  • ラベル:名称を入力(ホームページを複数登録したときに識別するため)
  • reCAPTCHA タイプ:スコアベース(v3)を選択
  • ドメイン:ドメインを入力(例example.com)
  • Google Cloud Platform:登録済の場合は、以前に使用したプロジェクト名が入っています
  • 利用規約に同意する:内容を確認して同意
情報を入力して送信
STEP3

登録すると「サイトキー」「シークレットキー」が表示されるので、それぞれコピーしてメモ帳に貼り付けておきましょう。そのあと、設定に移動をクリックしてください。

サイトキーとシークレットキーをコピーして、設定に移動をクリック
STEP4

アラートをオーナーに送信するにチェックを入れて、保存をクリックします。

設定を保存

Contact Form 7にAPIキーをセットアップ

STEP1

WordPressの管理画面に戻り、「お問い合わせ → インテグレーション」をクリックし、セットアップをしていきます。
reCAPTCHA」のインテグレーションのセットアップをクリックしましょう。

インテグレーションのセットアップ
STEP2

先ほどコピーした「サイトキー」「シークレットキー」を貼り付けて、変更を保存をクリックします。

Contact Form 7にreCAPTCHAのサイトキーとシークレットキーを入力
STEP3

これで設定は完了です。
ホームページにアクセスし、右下にアイコンが表示されていれば完了です。

reCAPTCHAのロゴが画面右下に表示される

Contact Form 7に関するよくある質問

最後に、『Contact Form 7』に関する「よくある質問」をまとめました。

不明点が発生したときの参考にしてください。

フォームが表示されません

お問い合わせフォームが表示されない場合は、以下を確認しましょう。

確認事項
  • プラグインが有効化されているか
  • プラグインが最新バージョンに更新されているか
  • ページに追加した問い合わせフォームについて、意図したものを選んでいるか
  • ページに貼り付けたショートコードが間違っていないか

自動送信メールが届きません

自動送信メールが届かない場合は、以下を確認しましょう。

確認事項
  • 送信先の設定が間違っていないか
  • メールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないか

なお、自動送信メールが迷惑メールの判定を受けることは、少なくありません。

そのため、その回避策として「SMTPサーバー」を経由して送信することをおすすめします。

SMTPとPOP

メールを送信するためのプロトコル(通信規格)を「SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)」、受信するためのプロトコルを「POP(Post Office Protocol)」と呼びます。同じく、送信用サーバーのことを「SMTPサーバー」、受信用サーバーのことを「POPサーバー」と呼ぶので覚えておきましょう。

たとえば「WP Mail SMTP」というプラグインでは、メールソフトの設定と同じようにSMTP情報を入力するだけで、「SMTPサーバー」を経由したメール送信が可能です。

SMTP情報は、レンタルサーバーのサーバーパネル(管理画面)などで確認できます。

メモ

弊社『エックスサーバー』のSMTP情報の調べ方は、以下のマニュアルを参考にしてください。
エックスサーバーマニュアル:メールソフトの設定

reCAPTCHAのロゴ(バッジ)を非表示にしたい

reCAPTCHAのロゴ(バッジ)は、ページに以下の文言(ソースコード)を記述すれば、削除可能です(参考:reCAPTCHA「よくある質問」)。

STEP1

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy andTerms of Service apply.

ページ表示例

reCAPTCHAのブランド表示例

▲出典:reCAPTCHA「よくある質問」

STEP2

削除するには、以下のコードをCSSファイルに記述します。

.grecaptcha-badge { visibility: hidden; }

メモ

「追加CSS」の機能があるテーマの場合、簡単にCSSファイルにコードを記述することが可能です。

追加CSSにreCAPTCHAのロゴを消すCSSコードを記入

reCAPTCHA以外のスパムメール対策は?

reCAPTCHA以外にも、スパムメール対策に効果的とされるプラグインは存在します。

たとえば、「Honeypot for Contact Form 7」などです。

Honeypot for Contact Form 7

Honeypot for Contact Form 7

『Honeypot for Contact Form 7』は、有効インストール数40万を超える『Contact Form 7』用のスパム対策プラグインです。

Honeypotは、直訳すると「蜂蜜の壺」。すべての入力項目を埋めて送信するといったボットの仕組みを逆手に取った「おとり捜査プラグイン」です。

ボットとは

一定の処理を自動化するためのプログラムのこと。
ユーザーには見えない項目を設置し、ボットが「隠し項目」にも入力するように誘導します。隠し項目に値が入っているメールをスパム判定することで、ボットの攻撃から守ることが可能です。

カワウソ

スパムメール対策として効果があるかどうかは、環境によります。いろいろ試して、自社の環境に効果的なものを見つけましょう。

まとめ

この記事では、WordPressで作成したホームページに、お問い合わせフォームを設置する方法について解説しました。

本記事で紹介した『Contact Form 7』を使えば、プログラミングの知識がない初心者の方でも、簡単にお問い合わせフォームを設置できますよ。

まとめ
  • Contact Form 7は、「お問い合わせフォーム」を設置できる無料のプラグイン
  • Contact Form 7は、「入力項目を簡単に追加」できる
  • Contact Form 7は、ホームページ管理者とユーザーに「自動送信メール」を送れる
  • Contact Form 7のスパムメール対策には、Googleの「reCAPTCHA」がおすすめ

『Contact Form 7』はもちろん、お問い合わせフォームを設置するときは、スパムメール対策も忘れずに実施してくださいね。

それでは素敵なホームページの完成を願っております。

以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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カワウソ

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